銀座の凄腕ピザ職人が「九州の田舎で店を開いた結果」がヤバい

2016/11/22 07:30


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大分県北部に位置し、からあげでも有名な中津市。

旅行サイト『じゃらん』の「道の駅ランキングレストラン部門」で1位に選ばれたレストランがあり、道の駅の非常に人気が高い。

そんな中津の道の駅からすぐ近くにある、福岡県と大分県の県境にある道の駅『しんよしとみ』は、名所として知られる大ノ瀬官衙遺跡のすぐ横にあるのだが…正直いままでパッとしなかった。


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■しんよしとみは福岡にあるのに…

なぜならば、しんよしとみは福岡県にあるのに、文化はほぼ大分。道の駅で売っているものは鶏天など、大分のものばかりで中津の道の駅と差があまりなかったため、客を奪われてしまっていたのだ。

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だが、そんなピンチを乗り越えるべく作られたのが、10月8日にオープンしたピッツェリア(ピザ店)『フィエロ』。

フツーの道の駅の真横にあるとは思えないオシャレな店構えは、道の駅の本気を感じる作り。

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さらにこのピッツェリアを作るにあたって呼ばれたのが、東銀座の名店『ヴォメロ』で統括ピッツァイオーロを務めていた吉武紀英さん。

彼は業界では知らない人はいないほどの有名人で、その腕前は日本全国でもトップクラスだ。

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■オープンしてすぐに大盛況

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道の駅しんよしとみと吉武さんが一緒になって作りあげたフィエロは、オープンして1カ月のあいだに大盛況!

イタリア製の薪窯も入れた本格さがウケたのか、なんと休日は店の外まで行列ができるほどになったという。

吉武さんは「来たばかりのときはラジオでからあげのことしか言ってなくてお客さんが来るのか本当に心配だった。奥さんも無理やり連れてきたので(笑)」と、語っていたが、その心配はもう消え去ったようだ。

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お店の看板メニューである『ピッツァ フィエロ』は、自家製の生地にたっぷりのカンパーニャ産水牛モッツァレラをのせて焼き、ルッコラやミニトマトをのせ大分産のレモンをかけた、イタリアと大分のコラボが産んだ爽やかな味わいのピザ。

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日本ではなかなか入手できないイタリア産ビール『モレッティ』のノンアルコールと一緒に味わえば、気分は最高!

取材時に来客されていた地元のご婦人たちはお店で作られたイタリア菓子を食べられてたが、その珍しい味わいを大絶賛していた。

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■凄腕シェフなら田舎でも成功できる!

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確かに吉武さんの言っていたとおり、しんよしとみや中津の周辺にはバリエーションに富んだ飲食店があまりなく、ほとんどからあげ店ばかり。

だが、東京などの都市部でも繁盛する店で腕を振るっていたシェフが来れば、成功する可能性は大いにあることが分かった店であった。

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最近は地元の食材を有効活用する試みが増えているが、世界中の食材を日々使っているプロの料理人を呼ぶのがヒットへの近道なのかも。

ちなみにしんよしとみへ行くには大分空港から、もしくは北九州空港からがアクセス良好。イケメンで優しい駅長も接客してくれるぞ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男

ピザからあげ道の駅
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