JR西日本の豪華列車「瑞風」6月から営業運転へ 12月5日から予約スタート

2016/12/04 11:00


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(画像はYouTubeのスクリーンショット)

JR西日本が運転を明らかにしていたクルーズトレイン「トワイライトエクスプレス 瑞風」のデビューが6月17日に決まり、12月5日から予約を受け付ける。


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■JR西日本の新・目玉列車

瑞風は、大阪と札幌を結んでいた豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」の引退に伴い、新たな目玉列車としてJR西日本が打ち出した周遊型臨時寝台列車。京阪神を起点に同社の路線を周遊しながら観光地の最寄り駅に立ち寄ることで、山陽・山陽エリアの旅を楽しんでもらう趣向だ。


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■1両を丸々使う個室寝台も

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(画像出典:JR西日本WEBサイト

瑞風に使う車両は、新製した10両編成のディーゼルカー・キハ87系。先代のトワイライトエクスプレスと同様でグリーン系の塗色を採用する。車内には1人〜2人で使える個室寝台を配置。最もグレードが高い「ザ・スィート」は、7号車1両をほぼまるごと使うというぜいたくさが売りで、室内には寝室のほかダイニングルームやリビングルームも。バスタブが付いたバスルームも備えるほか、トイレは2カ所に設けるという。

独特の流線型が目を引く先頭車両には、展望室を設置。ダイニングカー(食堂車)やラウンジカーも連結し、観光地から観光地へ移動する時間もくつろぎながら旅を楽しむことができそうだ。


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■初運行では山陰本線へ

デビュー日の6月17日には、1泊2日のコースを設定。大阪駅を出発して京都駅を経由し、日本海側を走る山陰本線を走って翌日に下関駅(山口県)へ到着する「文豪と維新の歴史をたどる旅」を提供する。

立ち寄り駅は、初日の城崎温泉駅(兵庫県)と翌日の萩駅・東萩駅(山口県)。城崎温泉では、志賀直哉をはじめとする温泉ゆかりの文人墨客ゆかりの資料などを特別に見ることができる。その日のうちに同駅を出発し、夜は車中泊。萩ではいずれも世界文化遺産の萩反射炉や松下村塾、萩焼の窯元などを見学する。

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(画像出典:JR西日本WEBサイト

列車が走る山陰本線は日本海に沿って走るところが多く、餘部鉄橋(兵庫県)や折居海岸(島根県)、深川湾(山口県)などは見逃せない景色。米子の手前では伯耆大山(鳥取県)が、松江の先では宍道湖(島根県)も、それぞれビューポイントになる。

気になる費用は、2人用個室寝台を利用する「ロイヤルツイン」で1人あたり27万ほど。5日10時から、専用窓口「TWILIGHT EXPRESS 瑞風 ツアーデスク」などで9月までの予約を一斉に受け付ける。

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(文/しらべぇ編集部・前田昌宏

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