運動音痴にとって体育は苦痛 さらに運動嫌いになる悪循環も

2016/12/13 21:00


(DAJ/amana images/Thinkstock)
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学生時代の体育の授業。楽しい思い出がある人もいれば、そのつらさに思い出すことも嫌な人もたくさんいる。

しらべぇ編集部では、全国20〜60代運動音痴の男女454名を対象に「体育の授業について」の調査をおこなった。

体育が嫌い

なんと8割以上もの人が、体育の授業が嫌だったと回答をしたのだ。運動が苦手な人にとって、体育の時間は憂鬱でしかなかったことがわかる。



■得意な人だけ楽しくて、苦手な人は置いてけぼりに

体育の授業が苦手だった人には、それぞれに嫌な思い出がある。

「アップで校庭3周させられてたけど、体力もないし足も遅いのでみんなについていくのが大変。先生が厳しいから、遅れるわけにはいかないし。能力が違うのに、みんな一緒に走るのはおかしい」(30代女性)

「グループ競技の授業は、最悪ですね。とくにバレーボールはミスするとすぐに失点につながるから、白い目で見られる。嫌な思い出しかない」(40代女性)


運動神経は、生まれ持った能力の部分が大きい。本来は運動が苦手な子も運動習慣を持てるような授業が望ましいが、実際はできる人には楽しいができない人は置いてけぼりのことが多いようだ。


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■大人になって運動を好きになる理由

体育の授業で運動に対して劣等感を持った人は、大人になっても体を動かすことを避けることが多い。しかし中には、運動を始めてみると楽しいと思えた人も。

運動が嫌いで避けてきた人は、一度、自分のペースでできることを始めてみると「楽しい」と思えるかもしれない。

「運動が苦手だった私が、ジムのスタジオレッスンにハマっています。インストラクターは学校の先生と違って間違っても怒らないし、それどころか楽しませようとしてくれるから」(30代女性)


インストラクターにとってはお客さんだから当然だが、楽しい気持ちは運動を継続するのに欠かせない要素。体育の授業も運動習慣をつけることが目的であれば、楽しさを取り入れることが重要だ。


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■創意工夫で体育を好きになる努力する学校も

体育の授業の課題は文部科学省も「小学校体育(運動領域)まるわかりハンドブック」にて、触れている。

・運動する子どもとそうでない子どもの二極化が見られること。
・子どもの体力の低下傾向が依然深刻であること。
・生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の育成が十分に図られ
ていないことなど。
(小学校体育(運動領域)まるわかりハンドブック, p4)


これに対して学校単位で、生徒が楽しくなる工夫や運動嫌いにならない工夫などをおこない成果が出ているところも多い。

今回の事例は、体育だけでなく他の教科でも当てはまる。集団での教育で、どれだけ個人の能力に対応をするのかが課題だろう。

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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2016年11月25日~2016年11月28日
対象:全国20代~60代運動音痴の男女454名 (有効回答数)

スポーツ体育調査授業
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