「大物になれるはずだったのに!」と考えるのは成功者たち?
「少年よ大志を抱け」は、未来がある若い人にだけ向けた言葉なのだろうか。
大物になりたいと夢を抱きつつ、果たせなかった人もたくさんいるはず。しらべぇ編集部では、「自分はもっと大物になれるはずだった」と、理想を実現できていない人について調査してみた。
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■男性は中年、女性は若い人ほど
全国20代〜60代の男女1387名に調査した結果、14.7%が「もっと大物になれるはずだった」と回答。
女性の回答では20代がもっとも多く、年代の上昇とともに下降する。若い女性ほど大きな目標を持っているのか、それとも年代の上昇とともに現状に満足してしまうのか。
男性は、40~50代という働きざかりが19.1%と最高に。サラリーマンなら、そろそろ最終的なポストが見えてくる年代だ。
一方、20~30代ですでに「大物になれるはずだった」と過去形なのは、現時点での評価なのだろうか。まだまだ大志を抱いて逆転を目指してほしいものだ。
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■高学歴者ほど…
そもそも、もとから高望みをしない人もいる。子供のころに読んだ偉人の伝記に刺激され頑張った人もいれば、親の期待に奮闘してきた人も。
次は学歴別に集計したものだが、四年制大学卒以上に「もっと大物になれるはずだった」人が多い。費やす時間もお金も精神的な負担も大きかったからだろう。
出世の有無での集計では、意外にも出世している人のほうが「大物になれるはずだった」と思っている。年収別でも、1,000万円以上の人の回答率が高い。
つまり、回答者の多くがむしろ成功者なのだ。
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■日本の若者はスケールが小さい?
内閣府でも、日本と外国の13~29歳の若者の意識を調査している。そこで、将来についての目標や夢の大きさを比べられる回答を並べてみた。
その結果、なんと日本の若者の回答率はどの国よりも低いのだ。つつしみ深い国民性が回答に表れているのだろうか。
今回の「大物になれるはずだった」の調査では「目標が大きいほど到達度も高くなる」傾向が読み取れた。若い人がもっと大きな夢を抱かないと、日本の発展の可能性も小さくなってしまうかも。
子供や若者が大志を抱けるような環境を、親や国は整えなくてはならないだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・谷葦夫)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代の男女1,387名(有効回答数)