『逃げ恥』で話題「愛情の搾取」なぜ感じる?心理専門家に聞いた

2016/12/17 08:00


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(画像はYouTubeのスクリーンショット)

12月13日に放送されたTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』第10話の平均視聴率は17.1%。

自己ベストを更新と報道され、新垣結衣(28)演じる森山みくりの発した「愛情の搾取」はTwitterのトレンドワードになった。

相手の「好き」の感情につけ込む意味で使われたこの言葉への反響はかなり大きく、しらべぇでも取り上げている

しかし、「愛情の搾取」はドラマの中の発言でありながらも現実にも起きてしまいがちな現象だろう。なぜ起きてしまうのか、どうすれば回避することができるのか。

しらべぇ編集部は心理カウンセラー・園絵氏に分析と対策を依頼した。



■「愛情の搾取」をなぜ感じたのか

園絵「これは、パーソナルスペースの近さや平匡さんの利己主義な一面、くわえて日本の風潮が重なって生じたのだと考えます。パーソナルスペースは、人と人との物理的な距離感のことです。


契約結婚をし、距離感がとても近くなっていました。これを快く思っていた平匡さんはリストラされた時点で、関係を継続するためにいろんなことを考えました。


彼は結婚することでメリットがあると考えてプレゼンしました。メリットには日本の風潮である、嫁はお金をかけずに家事をしてくれるである意識が織り込まれていました。


みくりさんにとって好きを利用した甘えにみえてしまい、愛情の搾取はだめとの言葉に繋がったのだと思います」


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■「愛情の搾取」を回避するには

園絵「お互いの価値観のすり合わせを話し合って理解し合う必要があります。結婚とはどういう定義なのか、夫婦生活はどのように送りたいと思っているのか。


きちんと話し合う時間を作るのがベストだったと思います。今回は平匡さんに突然のリストラ宣告があり、彼には時間的にも精神的にも余裕がありませんでした。


独り相撲をしてしまった結果、大事な部分での意思疎通がうまくいかなかったことが原因としてあげられます。


どんなにお互いを理解し合っていると感じていても、思想や物事のとらえ方、価値観はひとそれぞれ違います。きちんと確かめ合うことが大事でしょう」


12月20日の放送が最終回となる『逃げ恥』。平匡とみくりは無事に結婚することができるのか。ふたりの恋の行方は。どんなエンディングか期待したい。

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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 取材協力:心理カウンセラー園絵

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