『スクール・ウォーズ』で…スポーツ選手に影響を与えた漫画・ドラマ4選
27日、全国高校ラグビーフットボール大会が開幕。精鋭たちが花園を舞台に楕円形のボールを追いかけ、頂点を目指してしのぎを削る。
高校ラグビーといえば、1984年に放送されたTBSのスポ根ドラマ『スクール・ウォーズ』が思いだすファンも多いことだろう。
現伏見工ラグビー部総監督山口良治氏が荒廃した同校を立て直し、全国優勝へと登りつめた過程をドラマ化したもので、その刺激的な内容が人気となった。
当時の学生たちはこのドラマをみてラグビー部に入部した人が多いと聞く。
『スクール・ウォーズ』にかぎらず、漫画やドラマをきっかけにスポーツを始めたという人は存在しているのではないだろうか?
■ドラマや漫画をきっかけに始めたスポーツがある?
そこでしらべぇ編集部では全国の20代から60代の男女1362名に「漫画やドラマがきっかけで始めたスポーツがある否か」調査を実施してみた。
結果、「ある」と答えたのはわずか9.0%で、ない人のほうが圧倒的に多いことが判明。少々意外にも思える数字だが、どうだろうか。
しかし数は少ないが、影響を受けた人も確実に存在するようだ。
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■きっかけを与えたドラマや漫画
スポーツ選手に始めるきっかけを与えた代表的なドラマや漫画は以下の通りだ。
①MAJOR(野球)
満田拓也原作の漫画で、NHKでアニメとしても放送された。茂野吾郎の野球人生を描いた作品で、リトルリーグから中学、高校、メジャーリーグ、日本プロ野球で活躍する様子が描かれている。
現役プロ野球選手のなかでも坂本勇人や前田健太が愛読していたことを公言。とくに前田は茂野の姿を自分に重ね合わせていた時期があったという。
②SLAM DUNK(バスケットボール)
バスケットボールを題材とした漫画で、90年代に週刊少年ジャンプで連載され爆発的な人気に。
桜木花道や流川楓、赤木剛憲など個性的な登場人物による熱いストーリーは、当時の少年の心をガッチリと掴んだ。
同作品が流行をみせると影響を受けた少年がバスケ部に入部。「俺にはもうリングしか見えねえ」と言いながらシュートする人もいたらしい。
③キャプテン翼(サッカー)
言わずと知れたサッカー漫画のパイオニア。Jリーグ発足以前の1980年代に週刊少年ジャンプで連載され、アニメ、ゲームなどにも登場。サッカー人気獲得に大きく貢献した。
その豊かなキャラクターとストーリーは海外でも人気が高く、現レアル・マドリード監督ジネディーヌ・ジダンは、この漫画がきっかけでサッカー選手を志したといわれる。
④ヒカルの碁(囲碁)
頭脳スポーツである囲碁を取り扱った漫画で、そのリアルな描写が話題となり全世界で人気に。漫画をみて囲碁を始めた子供も数多く、プロ棋士に登りつめた人も存在。
ちなみにヒカルの碁をみて囲碁に興味を持ったがルールがわからず将棋に転向し、プロになった将棋棋士もいる。
他にも子供に大きな影響を与えたスポーツドラマや漫画は数多い。これからも少年少女に夢を与えるようなスポーツドラマ・漫画が登場することを期待したい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年11月25日~2016年11月28日
対象:全国20代~60代の男女1362名(有効回答数)