不眠症に悩む人 Apple信者は全体より2割も高い結果に
疲労から回復し健康を維持するためにも、欠かすことのできない睡眠。
近年は眠りに関しての研究も進み、睡眠時間の長さと共に、眠りの質についての情報も増え、気にかける人も多くなってきている。その一方で、逆に不眠症に悩む人の声も少なくない。
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,387名を対象にアンケートを行い、「不眠症に悩んでいる」人の割合を調査した。
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■不眠症に悩む人は約1割強
「不眠症に悩んでいる」と回答したのは、全体の12.8%。ほとんどの人は、不眠症に悩まされていないという結果に。
性別で比較してみると、男性は13.2%、女性は12.3%で、わずかながら男性が上回ったものの大きな差は見られなかった。
しかし、未婚・既婚で比較してみると
結婚している人が11.7%に対し、結婚していない人は14.1%と、2ポイント以上の差が見られる。
家族と生活していると、互いの生活時間に合わせて行動する機会が多い傾向にあり、寝室を共にしている場合には、相手に合わせて睡眠に切り替える影響もあるのかもしれない。
一方、結婚していない人の場合は、時間の使い方の多くを自分だけの意志で決められる分、睡眠へのスイッチや生活時間を意識的に切り替える必要がありそうだ。
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■Apple信者は眠りに入りにくい?
全体としては大きな差異がない不眠に悩む人の割合だが、いくつかの特徴では比較的高い数値を示した。
最も割合が大きかったのは、「Apple信者だ」の32.1%。全体よりも20ポイント近く高い割合になっており、約3人に1人が「不眠症に悩んでいる」と回答している。
PCやスマホといったデジタル機器のブルーライトは、睡眠に影響を与えるとの研究結果が多く発表されており、眠る直前まで使用することは控えるように推奨する研究者の意見も多い。
Apple製品に限らず、睡眠の前はPCやスマホから離れたリラックスタイムを作る方が良さそうだ。
次いで多かったのが「占いを信じるほうだ」の23.5%。「Apple信者だ」と回答した人ほどの差異はないが、全体よりも10ポイント以上高い結果となった。
占いを信じる人の場合、やはりさまざまな迷いや悩みを抱えてしまう傾向があるのだろうか。
実際に「不眠症に悩んでいる」という人に、どういう原因があると考えているのか、話を聞いてみた。
「子供の頃から寝つきが悪くて、ベッドの中で1時間くらいは、あれこれ考えてしまいます。スマホはできるだけ早めに、充電器に接続して枕元から話すようにしているのですが、手持ちぶさたでつい見ちゃうことも。
薬が必要なほど深刻な状況ではないけれど、『布団に入ったら2秒で眠れる』という友人の話を聞くと、うらやましいですね」(30代・男性)
「寝るのは好きなのですが、なかなか眠れなかったり、起きた時にしっかり寝た気がしなかったり…といったことが増えて、気になってきています。
ただあまり悩みすぎると益々ダメな気がして、リラックスできるアロマを試したり、セミオーダーの枕を作ってみたり、いろいろ工夫することを楽しむようにしています」(20代・女性)
特に不眠に悩んでいなくても、時として寝つかれないこともある。夜の長いこの季節、自分なりの“ストンと眠れるコツ”を探しておくのも楽しそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代の男女1,387名(有効回答数)