ブームのクラフトビール 20代女子が意外な支持?
飲食店のほか、スーパーやコンビニなどでもよく見かけるようになったクラフトビール。クラフトビールブームとも言われているが、実際にクラフトビールを買ったことがある人はどれくらいいるのだろうか。
そこでしらべぇでは、全国20代〜60代の男女1,362名に対し、「クラフトビールを買ったことがある」人の割合を調査してみた。
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■20代の男女で差
全体の割合で見てみると、22.0%という約5人に1人が「クラフトビールを買ったことがある」と答えた。さらに、性別・年代別で見てみると、全体的に女性より男性のほうがが高い数字だ。
しかし、20代の男女を比較してみると、男性では15.0%なのに対し、20代女性は20.3%と、わずかながら女性のほうが高い数字となった。
「若者のビール離れ」が話題になる一方、流行は女性が作るとも言われており、この結果を見るとトレンドに敏感な女性は、「ビール離れ」などしていない模様。
また、40代〜60代の男性が高い数字ではあるものの、かつてのようにビールは男性のものという時代ではなく、女性にも広く飲まれるようになっていると言えそうだ。
その理由を、クラフトビールブームに乗っかったという20代女性に聞いてみた。
「もともとビールは好きじゃなくて、それこそコンビニで買うならチューハイでした。でもいつの頃からか、かわいいイラストのビールが販売され始めて、それに惹かれて買いましたね。しかも、飲んでみたらすっごい飲みやすくておいしいし、そこからクラフトビールにハマりました。
今だと、ビアフェスなんかもよく開催されているし、都内にクラフトビールが置いてあるお店ってたくさんあるし。しかもお店自体、料理もかわいくてフォトジェニックなものが多かったりするので、女子会などは大体クラフトビールが置いてあるお店に行っています」(20代・女性)
部下を飲みに誘いたい上司は、ちょっとおしゃれなクラフトビールが置いてあるお店にすれば、ついて来てくれるかもしれない。
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■クラフトビールは高級な嗜好品?
職業別で見てみると、経営者/会社役員の人は38.7%と多いことがわかった。
一般的にクラフトビールは、大手メーカーが販売するビールと比較しても割高なのが現状だ。
その理由としては、そもそも日本の酒税が高いことや、海外の原料を使ったり、輸入したクラフトビールだと輸送コストがかかるからなどさまざまな理由があり、コストや手間がかかるクラフトビール作りは、好きでなければ続けられないだろう。
しかし、小規模に作られたビールだからこそ、各ブルワリーの特徴を出すことができ、そのさまざまな味わいのビールを消費者は楽しむことができる。
認知されることには成功したクラフトビールだが、少し割高だとしても、それを趣味と捉え楽しむファンを獲得して、日本にクラフトビールが根付くのか。それとも、一過性のブームで終わってしまうのか――今後の推移も気になるところだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年11月25日~2016年11月28日
対象:全国20代~60代の男女1362名(有効回答数)