これって日本だけなの?海外で通じないボディランゲージ3選
12月5日にJTBが発表した年末年始(12月23日~1月3日)の旅行動向調査によると、調査対象期間に一泊以上の旅行のため海外へ出発する人の見通しは64万6,000人。前年比3.3ポイントの上昇が見込まれているという。
言葉が通じない海外で、頼りになるのはボディランゲージ。世界共通だと考えがちだが、実は「そのアクションで通じるのは、日本だけ」といったものも。
国際コミュニケーション・コンサルタント、内閣府公認クールジャパン・アンバサダーほか、『日本のことは、マンガとゲームで学びました。』(マンガ・イラスト青柳ちか 小学館刊)の原案・文の著作もあるベンジャミン・ボアズさん(以下、ベンさん)に聞いてみたところ、「アメリカ人には通じない、日本人がやりがちな仕草はかなりあります」とのこと。
そこで今回は、代表的な「アメリカ人には、伝わらないボディランゲージ」3つを紹介しよう。
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①それは「お金」じゃなくて「OK」
洋画や海外ドラマをよく観る人なら、知っている人も多いと思うが、「お金」を表す仕草――日本人は親指と人差し指で輪を作る。
欧米の「OKサイン」と分けるために、手の向きを返すなど多少のバリエーションはあるが、いずれにしてもその仕草が「お金」だとは伝わらないそうだ。
「指で輪を作るのは、向きはどうあれアメリカ人は『OK』だと認識すると思いますね。欧米などでは、親指と人差し指などを擦り合わせる――紙幣を数える仕草が、『お金』を表します」
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②首を横に振るほうがいいのに
「違う」「ない」などを表す、顔の前で手を振る仕草。英語でいえば「NO」を示したい時に使いがちだが、とっさには伝わらないボディランゲージだという。
「パッと思い浮かぶのは、『何かが臭くて、匂いを散らしているのかな?』ですね。
手の動きで『NO』を表す感覚はあまりないので、普通に首を横に振るアクションの方が、間違いなく『NO』だと伝わります」
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③鼻が…何?
「自分のことだ」とアピールしたり、「自分のこと?」と確認したりする際に、顔を指差す仕草――なんとこれも、伝わらないアクションのひとつ。
「先ほどの『臭いの?』というのに、近いというか…『鼻がどうかしたの?』と考えちゃいます。(笑)
自分を表す時には顔ではなくて、胸を指差します」
どれも何の気なしに使っている分、海外でも“当然、通じる”と思ってしまいがちではないだろうか。
ボディランゲージまで“通じないかも”と言われると、コミュニケーションする時に途方に暮れそうだが、ベンさんは「気にせず使ってみればいい」と言う。
「言葉でのコミュニケーションもそうですが、伝わらなかったら別の言葉で言い換えたり、それこそボディランゲージで伝えようとしたり、相手も理解しようと『こういうこと?』と確認したりしますよね。
間違いを恐れて、あれこれ準備をして予定調和的なやり取りだけするのではなく、大切なのは、伝わらなかったら、伝わるようにどんどん次の言葉やアクションを見せること。
異文化の人とのコミュニケーションにおいて、本当に大事なのは『正しい言い回し』よりも『相手に伝わる』ですから、失敗を気にせずに伝え続けましょう」
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)