「これも時代の流れか…」横浜高校の共学化に嘆きの声

2017/01/09 19:00


(画像は横浜高校公式サイトのスクリーンショット)
(画像は横浜高校公式サイトのスクリーンショット)

高校野球の強豪校として知られ、甲子園春夏通算5回の優勝を誇る横浜高校が2020年に共学化することが判明した。



■チアボーイが名物だったが…

横浜高校は「質実剛健」の校風を掲げ、開校から現在まで男子校。そのため高校野球の応援ではチアガールは存在せず、学ランを着た「チアボーイ」の応援が名物に。

野球部の選手たちも華やかな女子高生が応援する東海大相模や桐蔭学園などの共学校には「負けられない」という雰囲気があり、モチベーションの高揚につながっていた。

女子が入学した場合、横浜高校の応援席にチアガールが登場する可能性があり、スタンドの風景が大きく様変わりすることになる。

その男臭さが横高の持ち味と考える人も多かっただけに、野球ファンから驚きや戸惑いの声が。


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■少子化の影響で男子校の生き残りが難しく

学校側は共学化について「今後女性が社会進出する機会が増えること」を理由にあげているが、実際のところは男子校の不人気や少子化の影響が大きいものと思われる。

私立高の男子校数は年々減少しており、高校野球の強豪校をみてもそのほとんどが共学。やはり男子としては女子のいる学校に行きたいと思うのが本能なだけに、生き残りが難しくなっている状況なのか。

そうした流れの中で、男子校の代名詞的な存在のひとつといえる横浜高校の共学化について、ショックを受ける人もいるようだ。

https://twitter.com/ponko2_23/status/817223583344652289


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■高校野球の強豪で共学化した高校は?

ちなみに横浜高校のように元々男子校で後に共学化した野球強豪校は、最近では法政二高や上宮、岩倉などがあげられる。

また、女子校が共学になって甲子園に出場するケースも多く、済美や桐生第一など優勝経験を持つ高校や、神村学園、健大高崎、明豊など強豪校がずらり。

過去のケースを見るかぎり、女子校からの共学化のほうが強くなる傾向があるようだ。一方、慶應義塾や関西、文星芸大附など男子校を貫く学校も存在する。


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■神奈川県の高校野球ファンに聞いた

神奈川県在住の高校野球ファンに話を聞いてみた。

「神奈川でいうと横浜と武相は応援席が男臭く、野太い声での声援が定着していたように思うので、共学化はちょっと残念。ですが生徒を集めるためという観点では、男子校はもう古いのかな。これも時代の流れでしょうね。


とくに野球部の場合は他校と県外の有力中学生を奪い合っていますから、競争力を高めたいという狙いもあるのでしょうか。


ただ部員は別学校の女子生徒とつきあうことが多いみたいですし、ブランドもありますから野球部への影響はないような気もします。どちらかというと、観ているほうの問題かもしれませんね」


時代の流れには逆らえないようだが、今後も活躍することを期待したい。

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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

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