逃げる気あるの? ロサンゼルスで起きた奇妙なカーチェイスの映像
この奇妙さは動画で見ないと伝わらない…?
アメリカのお茶の間を賑わすカーチェイスシーンには、長大なフリーウェイを猛スピードでブッ飛ばす逃走車両とパトカーの激しいデッドヒートがつきもの。
ところが米カリフォルニアで撮影されたこちらのカーチェイス映像では、逃走車両が最徐行でノロノロ運転。それを追跡するパトカーも非常にゆっくりしていて、まるでそこだけスローモーションになってしまったかのようだ。
■逃走中でもノロノロ運転?
今月9日、深夜のカリフォルニアで発生した逃走劇。32歳のマルコス・フローレスは義理の妹を銃で撃った疑いで警察から追われていた。
ロサンゼルスのフリーウェイを車で飛ばすマルコス…しかし、ヘリコプターが捉えた逃走車の様子がなんだかおかしい。
警察に追われているにもかかわらず、逃走車はノロノロと最徐行で走っている。まるで、集団登校中の小学生の脇をそっと通り抜けているかのようだ。
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■付かず離れずストップ・アンド・ゴー
前の車がそんな様子なので、追跡するのはすこぶる簡単。同じく最徐行でゆっくりと逃走車の後ろについていくパトカーの集団。車間距離も確保していてバッチリだ。
とはいえマルコスもどうにかして逃げおおせる気ではあるらしく、パトカーから警察官が降りてきそうになったら速度を出し、再び追跡されたら速度を緩め警察への挑発を繰り返す。
終いにはなんだかよくわからないものを窓から捨ててパトカーの走行を妨害しようとしたり、往生際が悪いにもほどがある。
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■カーチェイスは逃走者の嗜み?
最終的には、逃走車両の後方にパトカーをぶつけてスピンさせるカーチェイスではおなじみの走行技術「PITマニューバ」によって強制的に停車させられてしまったマルコス。後続のパトカーに乗っていた警察犬によって取り押さえられあえなく御用。
それにしてもアメリカではカーチェイスシーンがすっかりお茶の間の定番になってしまっているようだが、どこまで行っても犯人がしぶとく逃げようとするのは何故なのだろうか。
身元が割れ、空と陸からバッチリ動きを捉えられていたらどこにも逃げようもない気がするのだが、不思議である。
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(取材・文/しらべぇ編集部・びやじま)