「利回りゼロ」「ATM手数料値上げ」…賢く節約するために
日本銀行がマイナス金利政策を導入してから1年が経過。先日、三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行が公表した2016年4~12月期の決算資料では、預金の平均利回りは年0.00%だった。
また、昨年後半から各銀行はATM手数料を見直しており、手数料無料だった銀行でも、預金額によって手数料が優遇されるサービスの廃止や、無料引き出し回数の制限など、全体的には値上げの傾向にある。
預金してもお金は増えず、手数料だけがかさむ現状だ。
■ATM手数料を払ってお金を下ろす人は
しらべぇ編集部は全国20~60代の男女1,387名を対象に、銀行のATM手数料に対してどう思っているのか調査を実施した。
「手数料を払ってATMでお金を下ろす人はバカだと思う」と回答したのは、全体の46.9%。半数近くの人はわざわざ手数料を払ってお金を下ろしている人に、疑問を感じているようだ。
年代別に集計すると、20代男性で31.6%。とくに割合が低い。
新興のネット銀行などでは、回数制限なく手数料無料でATMを利用できる。
若者はネット銀行をうまく活用していると予想していたが、ATM手数料を払うことについて、あまり抵抗感がない人が多いようだ。
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■賢い選択が必要
しかし、手数料の条件が良いからと簡単にメインバンクを変えることは難しい。
まずは、より高いランクの優遇が受けられるように、なるべく多くの額をひとつの銀行に集中させるのが基本となるだろう。
そこからまとめて出金するなどしてATMの利用回数を減らせば、手数料も少なく済ませられるが、手元に現金が増えてしまうなど、デメリットも多い。
また、サブの口座を手数料の低い銀行に作成し、メインの口座から預け替えすることも有効だ。
自分の使っている金融機関のサービスや出金タイミングなどの生活パターンも確認し、賢く活用したい。
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(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代の男女1,400名(有効回答数)