退職時は引き継ぎをしろ!一方で「死んだらどうする」の声も
会社を退職するときには、後任に引き継ぎをするのが常識とされている。ただ引き継ぎができない状態で、会社を辞めなければいけない場合もあるだろう。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代有職者の男女674名に「退職時について」の調査を実施。「仕事は、引き継ぎをしてから辞めるべき」と答えたの人は、全体で49.5%であった。
■40代女性上司は引き継ぎに厳しく
性年代別では、ほとんどの年代で男性よりも女性のほうが多い結果になっている。
とくに40代女性は、82.9%とかなり高い割合に。この年代だとキャリアを重ねて、部下を束ねる立場の女性も多い。
「引き継ぎもなしに突然辞められると、後任がいないままになります。他の人たちに負担がかかるし、仕事内容もよくわからないまま対応しなくてはいけない。部署内が大混乱ですよ」(40代・女性)
残っている部下のことを考えての気持ちなのだろうが、それに反する意見もある。
「『次の人が見つかるまでいて』と言われ続けて、なかなか辞められなかったことがある。そんなことを言いながら、新しい人を探している様子もないし」(20代・女性)
「ひとりに任せる仕事の回し方をしたら、なにかあったときにすぐ破綻する。万が一の話ですが、その人が突然死したらどうするのって話ですよ。ちゃんと共有できる仕組みを作らないと」(30代・男性)
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■どんな立場でも引き継ぎは重要だと思っているものの…
職業別も見てみよう。
会社員が少し多い気がするが、経営者/会社役員と公務員も6割程度と少なくはない。どんな立場であっても、根本的には引き継ぎをしたほうがいいと思っている人が多いのが事実だ。
「引き継ぎはちゃんとして欲しいのが本音だけど、できる場合とできない場合がある。病気を理由に辞めた部下もいるけど、それに『引き継ぎをしろ』なんて言えないでしょう」(40代・男性)
さまざまな業務フローを可視化し、共有するナレッジ化は今やビジネスの常識でもある。普段から基本的な部分を社内で共有していくことは、重要な課題であろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全国20代~60代有職者の男女674名 (有効回答数)