「夜に爪を切ってはいけない」言い伝えに込められた家族の愛情とは
日本には、昔から伝わる「言い伝え」や「迷信」が多い。
なかでも「夜に爪を切ってはいけない」と家族から聞かされたことはないだろうか。
爪は定期的に切れよ、夜に切んなよ、親の死に目に会えなくなるぞ
— 停止 (@gamigami_teach) March 23, 2017
夜に爪を切ると爪おばけが来る
— ちゃむらい (@chamrai) February 26, 2017
夜に爪を切るとなんだっけ…泥棒が来るんだっけ?
— かけるん (@kake_Runn_sky) March 21, 2017
「親の死に目に会えない」「お化けが来る」「泥棒が来る」など、理由はいろいろあるようだ。夜に爪を切ってはいけないことについてツイッターに書いている人が多く見受けられる。
しかし、実際に信じて夜に爪を切らないようにしている人はどのくらいいるのだろうか?
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■夜に爪を切らないのは2割
しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,400名を対象に調査を実施。「夜に爪を切らない」と回答したのは、およそ2割。
性別・年代で大きな差はなく、目立った地域も見られなかった。日本全国的に知名度のある迷信のようだ。
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■言い伝えを守るのは、占い好きよりも元ヤン
集計を進めると、占い好きのなかで夜に爪を切らないと答えた人が35%台と高い。やはり、ジンクスや縁起を担ぐことに対して敏感なようだ。
さらに割合が高かったのは、元ヤンである。45%と半数近くが夜に爪を切ることを良くないとしている。
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■根拠はなく、「しつけ」の一環
そもそも「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」理由は根拠がない。「お化け」や「泥棒」も同様である。
しかし、昔は照明器具が不十分で、夜に爪を切ると手元が危ないことを注意喚起する意味で使われた表現だとされている。
足の爪を切った。「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」とかいう。でもそれは、電灯も無い昔、暗い中で爪を切ると、肉を切ったりして危ないと、諌める為に作られた言い伝えであると聞いた。今は電灯で夜も明るい。昼は仕事だし、朝の忙しい時に切ったら、それこそ肉を切ってしまうよねw
— ぱわ太【人生を楽しむ河童】 (@pwta) March 22, 2017
祖母に小さい頃「夜、爪を切ったらいけない」って教え込まれたせいで、大人になった今でも夜に爪を切るのに罪悪感。昼間切れないから、仕方ないんだけどね
昔は電気が今みたいに明るくなかったから、夜に切ると深爪するよっていう意味だって聞いたような気が・・・— 奈月🔶璃月の民になりたい。 (@nat_tun1723) March 22, 2017
いまは照明も発達しているため、明るいところで気をつけて切ればよい。
だが、この迷信には、子供に言い聞かせるために語り継がれた「しつけ」的な要素があり、親から子への知恵と愛情が詰まっている。
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(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全国20代~60代の男女1,400名(有効回答数)