非モテ男子学生たちの輪を壊す「サークルクラッシュ」の実態とは
サークルを崩壊させる危険人物「サークルクラッシャー」。じつは学生だけの話ではないかも…
4月も後半、大学新入生たちもサークルを決めるころだろう。 しかしここ数年、そのサークルが、人間関係のもつれで崩壊してしまう現象『サークルクラッシュ』(以下、サークラ)がよく話題に挙がっている。
しらべぇ編集部は、京都大学非公式サークル『サークルクラッシュ同好会』代表のホリィ・セン氏にサークラの実態について詳しく聞いた。
■サークラとは?
ホリィ氏:サークラとは、ひとりの女性を巡る恋愛沙汰によってサークル自体が解散してしまうことを指します。 クラッシャーである女性が注目されますが、実際は、クラッシャーと、その状況を可能とする男性集団が必要です。
状況を可能とする集団の条件として、女性経験に乏しい非モテ男性ばかりであることが挙げられます。恋バナなどを周囲とせず、ちょっと女性に優しくされただけで恋愛スイッチが入ってしまいます。
また、クラッシャーはコミュニケーションの距離感が近いことが多いです。友人に対しても恋愛のような近い距離感で接しがちです。
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■クラッシャーの3つのタイプとは
ホリィ氏:クラッシャーには①権力志向タイプ・②承認欲求タイプ・③天然タイプの3タイプあります。
①権力志向タイプは、サークル内の権力者に擦り寄って、優遇してもらおうとします。基本的に人間不信であり、敵から身を守るために、力の強い人間を味方にしようと女の魅力で丸め込みます。 ひどい場合は気に入らない人間の悪口を吹き込んで、人間関係をめちゃくちゃにします。
②承認欲求タイプは、もっとも生態がさまざまです。複数の男性を誘惑することもあれば、八方美人をしているうちに言い寄られて断れずに関係を結ぶこともあります。 素直に関係を持つことが好きな女性もいれば、絶対にさせない女性もいます。 共通して、距離感が近かったり、気を使いすぎたりと、過剰さがあります。嫌われたくないし、好かれたい。他者への承認欲求が裏にあるように思います。
③天然タイプは、文字通り、無意識にサークラを引き起こすタイプです。 友情の範囲が広く、友人に対しても恋人のように接します。女子高出身者が多く、同性の距離感で異性にも接するため、男性が勘違いしてしまいます。
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■クラッシャーとどう付き合うべきか
ホリィ氏:自身でサークルの目的を見失わないことが大事です。足場をしっかり固め、うわついた恋愛に揺るがないようにしましょう。
また、恋愛経験の乏しい男性は、クラッシャーと関わることで、コミュニケーションの練習や距離感のバランス感覚が磨かれます。 もし、好きになってしまっても、失敗したと気づいたときには、自分自身の成長につながっています。
せっかくの友情を壊す存在と聞くと、クラッシャーにはちょっと近づきたくないと感じるかもしれない。
しかし、恋愛に絡む失敗は、若い大学生のうち。ネタにしてしまって、恐れずに恋愛経験を積むくらいの度量を持ちたいものだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 取材協力/サークルクラッシュ同好会代表・ホリィ・セン)