エマ・ワトソン主演『美女と野獣』はプリンセス映画の王道
ディズニー映画『美女と野獣』は、勇敢で美しいベルにエマ・ワトソンがぴったり
4月21日ディズニー映画『美女と野獣』が日本でも公開された。
本国アメリカでは3月3日から公開され、その興行成績が上々であることも後押しとなり、この週末は劇場には多くの人が鑑賞に訪れている。
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■エマ・ワトソンはベルにぴったり
「美女と野獣」は、ディズニーアニメの中でも人気作品のひとつ。多くの人が知るストーリーだけに、実写作品には賛否がつきまとうが、公開前から評判が高かったのは主人公・ベルを演じるのがエマ・ワトソンだったことも大きい。
オリジナルストーリーも加わり、よりベルのキャラクターや背景が明確に描かれた本作品では、本が好きで、愛情深く、勇敢で美しいベルにエマ・ワトソンがぴったり。
馬を駆って飛ぶように愛する人の危機へと向かうベルの姿は高貴で美しく、またダンスシーンのドレス姿は、まさに王道のプリンセスでうっとりする。
ちなみに序盤、小さな村の中で“変わり者”と囁かれても堂々とふるまう姿は、勉強に熱中していた「ハリー・ポッター」シリーズのハーマイオニーを思い出す人が多いかも。
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■2人の表情の変化が
誰もが結末を知るストーリーでも、野獣とベルが心を通わせるプロセスは、キュンキュンするポイントがたくさん。
これまで文学に興味を示さない多くの村の人たちの中で生きてきたベルが、本の話が通じるどころか夢のような部屋に野獣が案内してくれた時の高揚感は、その生き生きとした表情から伝わってくる。
また、母を失った理由を知り「帰りましょう」と告げる場面や、父のもとへ向かうように言われ野獣と別れるシーンなど、観ているこちらも胸が張り裂けそうになるほど。
そして、野獣のベルへの気持ちの変化も、その繊細な表情が観る者を魅了する。
特殊メイクに覆われた野獣の表情は、パフォーマンス・キャプチャーとフェイシャル・キャプチャーというVFX技術により実現。
野獣役のダン・スティーヴンスは、そのために野獣役として特殊スーツを着て共演者と演技し、その後、フェイシャル・キャプチャーのため表情だけの演技をすることになり、すべてのシーンを2回ずつ演じたのだそう。
そうして表現された野獣は、閉ざされた気持ちが、ベルによって開いて行くにつれ、瞳が、頬が、口元が少しずつ表情豊かに。その姿には、こちらまで嬉しくなってしまうほど、恋する心の変化が表れている。
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■音楽や脇役たちも魅力的
同作はミュージカルとして、音楽の素晴らしさも推しポイント。
代表曲である「Beauty and the Beast」も良いが、ベルが去った後に野獣が歌うバラード「Evermore」が切なく美しい。
そのため、より良い音で楽しみたい人には、IMAX上映を選ぶのがオススメ。
また、野獣と共に呪いをかけられた召使たちが、とってもキュート。そして敵役・ガストンの卑怯さや、ル・フウのちょっと気の毒なところもあるキャラクターなど多くのキャストが、物語を盛り上げている。
「『美女と野獣』の話は知っているし、子供向けのお話でしょ」などと思う人もいるかもしれないが、大人だからこそ機微のわかるストーリー。
それだけに、この春の上映作品の中でも、大きな人気を集めることは間違いなさそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)