コンビニ用語「おいしくなって新登場」 本当の意味がある?
やたらと多いコンビニの「新登場」「新発売」の文字。そこに隠された秘密とは?
競争激しいコンビニ業界。毎週のように各社が新商品を投入し、人気獲得に力を注いでいる。しかし、ときには「すでにあった商品が、一部変わって新登場扱い」になることも。
消費者としては極めて謎なこの現象だが、これに対しある考察がツイッター上でなされ、話題になっている。
■「新登場」に含まれた秘密
ツイッターユーザーの#rKさん(@rKnoid)の投稿。某コンビニでよく使われる「おいしくなって新登場」という言葉は、じつは「値段はそのままで商品を小さくしました」という意味、というツイートだ。
たしかに、モデルチェンジが微妙すぎるあまり、顧客目線で「何が変わったの?」と思ってしまうような新登場は定期的に見かけるもの。あくまで一説に過ぎないものの、「もし本当だったら……」と思わず動揺してしまう視点だ。
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■コンビニグルメに詳しい人の見解は
しらべぇ取材班は、コンビニグルメに詳しいライターの男性(30代)に話を聞いた。
「たいして味が変わっていないにも関わらず新発売扱いにしてしまうことは、コンビニ業界ではよくあること。新登場、新発売って書いておくと、その前のを知らない人に『あ、新登場なんだ!』って手に取ってもらいやすくなるからでしょうね。
実際は弁当の具の一部が変わったとか、アイスに入ってるチョコの量が増えたとか、その程度の変化なんですけどね。というか並の舌では違いがわからないことがほとんどだと思いますよ。そして、大抵慣れ親しんだ味のほうが美味しい(笑)
とは言え、ネガティブな変更ばかりでなくクリームの量が結構増えたみたいなケースもありますし、一概には言えないでしょうね。まあ、それだけ小さな違いに全力を注いでいるということでしょうね」
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■消費者は小さくなることに厳しい
ちなみに、しらべぇ編集部の調査では「商品が値下げになっても、サイズが小さくなれば意味がないと思う」と答えた人は全体のおよそ7割。値段が下がったとしても、商品が小さくなっていれば消費者は不満に思い、場合によっては「騙された」と思う……そんなケースもありそうだ。
小さなことではあるものの、消費者の信頼を裏切らないような表示を心がけていってほしいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日
対象:全国20~60代の男女1400名(有効回答数)