年とともに図太くなる? 人の顔色をうがかって生きる若者たち
若い頃は人の顔色ばかりうかがっていても、加齢とともに開放される人が多いようだ。
職場などのコミュニティにいると、人は他人の顔色を見て合わせる習性がある。ただそれが、自分を苦しめることがあるのも事実だ。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,336名に「生き方について」の調査を実施。
全体では41.8%もの人が、「人の顔色をうかがいながら生きている」と答えたのだ。
■年齢を重ねることで開放される人々
性年代別で見ると、若い女性に多いことがわかる。
特に20代の女性では7割を超えており、若い頃から自分らしさを出すのは難しいようだ。
「うちは親が厳しかったから、顔色をうかがう癖が抜けないまま大人になった」(20代・女性)
「ファッションとかの流行も追うのも、自分が周囲から取り残されないため。そう考えると、顔色をうがかわずに生きている人なんて、ほとんどいないのでは?」(20代・女性)
しかし男女ともに、年代が上がるにつれて割合が減っている。年齢を重ねることで、自分らしく生きる術を身につけるのだろうか。
「若い頃は家でその日にした会話を再検証して、落ち込むほど神経質だった。ただどんなに気を遣っても、相手のとらえ方次第だと最近は思う」(40代・男性)
年を重ねてようやく、自己を確立する人が増えていくのだ。
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■不幸は周囲との比較で生まれる
自分が不幸だと思っている人では、6割と多い。不幸は人と比べることで生まれるというのは、本当のようだ。
また仕事ができるほうだと答えた人は、3割と比較的少なくなっている。自分に自信を持てば、他者に振り回されることはない。
30代のときにうつ病になり、長年勤めていた仕事を辞めた40代の女性。病気の前と後では、考え方が変わったという。
「それまでは、周囲に合わせることが正解だと思っていた。だけど今は、一度しかない人生を他人に委ねるのはもったいないと考えている」(40代・女性)
顔色をうかがう人は、それだけ人に気を遣える人だとも言い換えられる。いい部分でもあるが、自己犠牲ばかりで疲弊してしまうのは、避けたほうがよさそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年4月21日~2017年4月24日
対象:全国20代~60代の男女1,336名 (有効回答数)