人気商品の大幅刷新「大反対された商品売れる」の確信と抜擢
日本に「デザートドリンク」という新カテゴリを築き、大ブームとなった『ドロリッチ』の新旧開発者にインタビュー。
ゼリーとクリームを同時に味わうおいしさが人気の飲むスイーツ『Dororich(ドロリッチ)』(以下、『ドロリッチ』)が、5月16日に全面リニューアルを遂げた。
特にこだわったというパッケージは、ターゲットである女性が持ちやすいサイズやフォルム、SNS映えするかわいい華やかなデザインに。
『ドロリッチ<バニラクリーム&カフェ>』は隠し味のラム香るソースが、カフェジェリーとバニラクリームにより濃厚で贅沢な味わいを加え、『ドロリッチ<クリーミーカスタード&ベリー>』はカスタード風味のクリームにいちご香るジェリーだけでなく、ぶどう、もも、グレープフルーツの果汁がさわやかな後味を演出。
どちらも「濃密ふわっとろり」な食感と味わいが楽しめる、女子にぴったりなスイーツドリンクだ。
また、キャンペーンキャラクターの人気モデル・玉城ティナがOL役で登場するWeb動画「オフィススイーツ大作戦」は、キュートな仕上がりで公開初日から早くも話題になっている。
https://youtu.be/itlLNOt6aXw
しらべぇ取材班は、同商品の生みの親・有馬卓さんと、全面リニューアルを手掛けた柳澤香さん、新旧の開発担当者に話を聞いた。
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■抜擢に「イヤで震えた」
2人の人柄は『ドロリッチ』と同じくらい、ユニークな印象。
まず有馬さん、冒頭で「世代交代が、ちょっと悲しい。商品がヒットした絶好調の頃は、いっぱい話してきた…そんな思い出に浸りながら、しゃべります」と切り出すなど、個性的なヒット商品を生み出しだだけあって、クレバーかつ天才肌なキャラクターを感じさせる。
そして柳澤さんは、抜擢された当時を振り返り「イヤで震えました。マーケティングに移動する前、『プッチンプリン』を担当していたこともあり、プリンの担当になるものと思っていました。だからその場で、『イヤです』とは言いませんでしたが、『え? 本当ですか?』とは言いましたね。(笑)」と、気負いなく語る。
こうしたインタビューで、いくらその状況を乗り越えたからといって、直属の上司、担当に大抜擢した人の隣に座って、真顔で「イヤだった」という人はかなり少ない。それだけに、その率直さと強い意志を持つからこそ、「この難しいプロジェクトが、クリアできたのだな」と実感した。