「息子が何をやっても一番になれない」と悩む母親 その回答が「素晴らしい」と絶賛
『読売新聞』に投稿された悩み相談。何をやっても一番になれないと嘆く母親に対して、さまざまな声が
親としては、子供には自由に育ってもらいたいもの。とはいえ、周りの子供たちよりも優秀であってほしいと願うのも、また親心なのかもしれない。
読売新聞に投稿された、とある母親の悩みが物議を醸している。
■何をやっても一番になれない息子に悩み
相談を投稿したのは30代会社員の女性。「小学5年生の息子が何をやっても一番になれない」という内容の悩みを打ち明けた。
控えめでニコニコと穏やかな性格だという息子。人が嫌がることを率先してこなし、毎日野球の練習にも取り組む努力家のようで、信頼も厚く、キャプテンを務める。
しかし、一方で最優秀賞などの一番に輝いたことはないといい、息子は悔しい思いをしているよう。しかし、優秀賞をとった人を「おめでとう」と褒め称える優しさもあるようだ。
この様子に、相談主は母として歯がゆい気持ちになるとのこと。リレーの選手に選ばれるわけでもなく、書道で表彰されるわけでもなく、とくに目立ったところがない息子だと指摘。
「活躍する他のお子さんたちの母親が正直うらやましいです」とし、母親としての心の持ちようを相談した。
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■「過剰な期待で追い詰めないで」と回答
この相談に対し、回答主は「どうして他のお子さんと自分の子供を比べて一番になることを求めるのか」と辛口の指摘。
他者と比較して得られる相対的評価には浮き沈みがあるとし、「あなたの息子さんは他の人にはない資質をたくさんもっています」と投稿主の息子を高く評価した。
地道に努力を積み重ね、他者が成功しても素直に祝福できる人格者だとし、キャプテンに選ばれた理由もこういった人徳にあるとした。
また、投稿者に対して「ないものねだり子を思う親の情ゆえかも」と理解を示しつつも、我が身を振り返って子供に対して過剰な期待を抱いて追い詰めないよう自戒してほしい、とアドバイスした。