訪日・在日経験のある外国人に調査 お寿司は健康的なイメージ?
日本をよく知る外国人たちが抱く「寿司」の印象は…
世界中どこへ行っても「SUSHI」で通じる日本料理の代表格、お寿司。
せわしない江戸っ子のため、江戸時代に生まれた「早寿司」を源流とする握り寿司は、魚を生食する文化がなかった地域でも人気を集めている。
しかし、外国人はお寿司にどのようなイメージを抱いているのだろうか? しらべぇ編集部は、リトアニアに本社を持つ調査会社Syno Japanと共同で、訪日・在日経験のある外国人102名を対象に調査を実施した。
■7割以上が「健康的な食べ物」と認識
全体の7割以上が「健康的だと思う」と回答。油を使って炒める・揚げるという調理をほぼ含まず、多様な魚介類・野菜を摂ることができるためだろうか。
世界で人気の理由は、こうした健康イメージによる部分も大きそうだ。
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■一方で「健康的ではない」と感じる理由は…
とはいえ、「健康的だとは思わない」という外国人も4人に1人ほど存在する。こうした人たちの自由回答を見てみると…
「魚が水銀や寄生虫を含んでいるから」
「酢飯が苦手」
「マグロの捕獲等、サステイナブルではない漁獲方法で提供されるから」
「漁獲高が少なくなっているから」
「子供が嫌いだから」
生物濃縮によって、マグロやカジキなど大型魚類ほど高リスクと言われるメチル水銀は、とくに妊婦や子供への影響が懸念されている。
また、クロマグロの漁獲量など、生物多様性の問題も海外のほうが厳しい視線を向けているようだ。
クロマグロを例に取れば、日本は世界に先駆けて完全養殖(養殖した親から採卵して次世代を養殖する)に成功している。
こうした技術の普及も、お寿司がさらに評価を高めるためには重要なポイントになるかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト 調査協力/Syno Japan)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年5月26日~2017年6月16日
対象:日本に滞在・居住経験がある外国人男女102名(有効回答数・Syno JapanのパートナーであるGplus Mediaが運営するJapan Todayユーザからの回答)