これがリアルな本音? 経営者が欲しがる人材のタイプ3選

経営者たちは新人やインターンに、多くのことは求めていない

2017/07/11 06:00


(chachamal/iStock/Thinkstock)

季節もしっかり夏になり、インターンシップに参加する学生もいるだろう。そこでしらべぇ取材班は、経営者を対象に「欲しい人材」について聞いてみた。



■忠実にできるか

「言ったことを忠実にできていれば、クリエイティブなことはまったく期待していない」(40代・IT)

この回答をくれた経営者の会社はゲーム系なのだが、「クリエイティブなことはまったく期待してない」との言葉に驚いた。

言われたことを忠実にやる、なんて一見簡単そうにも思えるが、「忠実にやる」ということは言った側の意図をしっかり汲み取るという、理解力が必要ということだ。

経営者的には高度な創造性よりも、まず言葉をしっかり汲み取る力を持っていて欲しいのだろう。


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■コミュ力があるか

「コミュ力があって、目標があって、人に好かれる人」(30代・IT)

集団の中でうまくやっていける、というのが経営者的には欲しい人材と思われる。コミュ力がある人の多くは、あまり人見知りではないはず。

また、コミュ力のある人は、人との距離を縮めるのがうまい。

そうした人の多くは、会話を広げることにも長けており、相手の話しをしっかり聞くスキルにも優れ、伝える力もある。

そう考えるとコミュ力が高い人は人間関係を円滑にできる人――でもあると言えるだろう。そのため、まず人から嫌われることは少ないはずだ。

あと目標。何のために働いているのかわからない…では、自ら社畜になっていくようなもの。

小さな目標でもいいから自分なりに目標を立て、一歩ずつでもいいから自分なりに成長していく人材が好ましいのだろう。


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■論理的であること

「仕事も言動も論理的な人」(30代・サービス)

現状を頭で考え、整理して処理できる人に、パニックで取り乱す人はまずいない気がする。

感情だけで動くのではなく、道筋を立てて動く論理的な人が、経営者的には一緒に働きやすいのだろう。

結論まで導き示すことことは難しそうだが、一つひとつしっかり考えれば、できないことではないはずだし、感情的に勢いのまま動くより、論理的な思考で冷静かつ着実に動いた方が失敗は少ないはずだ。


以上経営者3名に話しを聞いた結果、社員には難しいことはまったく期待してないのが伺える。要するに学力や経験は、あまり重要ではないのだ。

「期待してない」という言葉は、雇われる側からしたら一見悲しい言葉だが、裏を返せば落胆されることはそうないということ。

したがって、別に失敗なんて恐れなくていいということでもある。

新入社員の中には、やる前から『失敗したらどうしよう…』と悩んでいる人もいるだろうが、経営者や役員クラスが失敗するのとはわけが違う。

不安から自分にブレーキをかけ「できない」と思いこむ必要はない。新人はのうちは、「できない」はやってから言うセリフだというのを忘れないでほしい。

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(取材・文/しらべぇ編集部・美佳

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