日本食ブーム!海外の和食店が急増中もネット民は賛否両論
寿司、天ぷらなど、海外の日本食レストランは8.9万店。海外の和食ブームにうれしく思うか調査を実施すると…
お盆休みになると、遠方から家族や親戚が集まり、実家の味でもてなしてくれる家庭もあるだろう。
おふくろの味の他にも、寿司、天ぷらなどに代表される和食は、ヘルシー志向から世界で注目されており、和食好きの外国人も最近は珍しくなくなった。
2013年末には「ユネスコ無形文化遺産」に登録され、農林水産省によると、海外の日本食レストランは約8.9万店(2015年)と、2年前に比べて3万店以上も増えているそうだ。
しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,343名を対象に、海外の和食ブームに関する調査を実施した。
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■海外の和食ブームはうれしい?
海外での和食ブームを「うれしい」と回答した人は12.7%。「まあまあうれしい」と答えたのは51.0%。
Twitter上では、和食ブームを追い風に健康志向をもっと広げていければと思う人も多い。
日本酒が日本国内で消費減少に直面する中、海外での販売を伸ばしている。海外で最大の日本酒市場である米国では、健康志向を背景とした和食ブームも追い風。日本酒ファンの拡大に向けて気勢が上がる。
— AKIRA (@FOX_Planet) December 30, 2012
また、海外から生まれる新しい和食に注目したいとつぶやく人も。
和食ブームは、これからが楽しみ。様々な国が触発されて、カリフォルニアロールのような 殻を破ってくれるような、新しいレシピを開発してくれるに違いない。
— Shinji Tanaka (@PackunX) December 3, 2016
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■需要拡大で価格の高騰が心配
一方、「あまりうれしくない」(25.8%)、「うれしくない」(10.5%)を合わせると、3人に1人があまりいい印象を持っていないようだ。
和食ブームに期待する声としてよく上がるのは、観光客の増加や経済効果だが、限定的なのでは? との意見がツイートされていた。
海外の和食ブームで日本に直接的な経済効果が出るとしたら、日本でしか生産されていない食材なり調味料なりの輸出が増える、という程度なんじゃないのかねぇ…。
— せき のりかず (@kotonoha_s) July 14, 2015
また、需要拡大に伴って、食材の高騰や品不足を懸念する声も目立っている。
北米産スケソウダラのすり身が世界的な需要増で高値。日本ではすり身需要は減っているが、和食ブーム等で欧米で3割、韓国で2割、東南アジアは2倍に増えた。うーむ、竹輪やおでんの具が高くなるんやろか
— ダ~ク かえで(フォニュエール1st) (@DarkKaEDe) August 29, 2015
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■日本の外食チェーンが海外進出
国内の外食市場規模は、1997年の29兆円をピークに、2014年は24兆円にまで縮小。日本で飽和状態となる中、アジアは中間層の増加などで市場が拡大している。
そこで、日本の外食チェーンも次々とアジア諸国に事業を広げているという話題も多い。
例えば、吉野家の海外店舗数は700を超えている。吉野家インドネシアのTwitterアカウントでは、日本で見たことのないメニューもあった。
YOSHINOYA DISC UP TO 50% hanya di web elevenia! Promo berlaku hingga 11 Des 2016. Beli di https://t.co/fe4XMLqyTr selama persedian masih ada pic.twitter.com/hq13ExFfLJ
— YOSHINOYA INDONESIA (@yoshinoyaID) December 6, 2016
今までにも、現地でリサーチした人気の味付けでメニューを作ったことがあるそうだ。
元々中華料理のラーメンや餃子、インド料理のカレーライスなど、海外から入ってきた料理を日本式にローカライズさせる力を持っているのも、日本の食文化ならでは。
逆に、それぞれの国向けに和食がカスタマイズされれば、一過性のブームでは終わらない基盤ができあがっていくのではないだろうか。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年7月14日~2017年7月17日
対象:全国20代~60代の男女1,343名(有効回答数)