寝てない自慢は少数派 しかし高収入に多い傾向に不安の声も
男性のほうが寝てない自慢をする人が多いのは、古い考え方が残っているからかも。
睡眠負債が話題になるなど、現在はよく寝ることを推進する声が多い印象だ。しかしそんな中でも、「寝てない自慢」をする人はまだまだ存在している。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,342名に「睡眠について」の調査を実施。
「寝てない自慢をしてしまうことがある」と答えた人は、全体で12.2%と少ない結果であった。
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■寝てない自慢は「恥ずかしい行為」
性年代別では、すべての年代で女性よりも男性のほうが多い結果になっている。
男性が多いのは、昔からの考え方が今も、根付いているとの意見が挙がった。
「働き方改革と言われているけど、まだまだ寝る間を惜しんで働くことを美徳とする人はいる。特に男は仕事優先と思われてきたから、当人もそんな習慣に合わせてしまうんだと思う」(40代・男性)
昔は寝てないことを自慢していたが、現在は止めた人も。
「学生時代は、テスト勉強で寝てないのを友達に自慢してた。ただ大人になったら、そんな自慢はかっこ悪いと思うように。地獄のミサワの影響が強いんじゃないかな?」(30代・男性)
学生時代に自慢をしていた名残りなのか、男女ともに20代が一番多い結果なのも興味深い。
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■よく寝て短期集中をするほうが効率的
寝てない自慢をしない人は、よく寝ることに利点が多いと考えている。
「寝不足で頭の回らない状態でがんばるよりも、よく寝て短期間に集中するほうが効率がいい。睡眠不足は、体にも肌にも悪いし」(30代・女性)
フリーで働く女性は、締切によってあまり眠れないこともあるそうだ。
「寝たほうがいいことはわかっているけど、締切が迫ると睡眠を削ってしまう。ギリギリにならないと焦らないタイプなだけだから、自慢はしないけど」(20代・女性)
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■高収入に潜む寝てない自慢をする人たち
収入別で見ると、年収が高い人のほうが寝てないことを自慢すると答えた割合が高い。
多いといっても2割程度だが、この人たちは寝る間を惜しんで働いたからこそ、高収入になれたと思っているかもしれない。
「経営者や会社の上層部にいるような人たちに寝てない自慢をされたら、他の従業員はしっかり寝るのが悪いと感じてしまう」(30代・男性)
働き方改革の実行には、寝てないことに美徳を感じる人たちの意識を変えていく必要もありそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20~60代までの男女1,342名 (有効回答数)