「忙しい」アピールで日々を乗り切る!うっかり言ってチャンス逃すことも
効率や時短を求める中で、忙しくなりすぎることも…
忙しい現代人――いろんなところで使われる、この枕詞。また、人との会話でも「最近どう? 忙しいの?」というのも、定番だ。
忙しい人が多いことは確かだろうが、口に出して「忙しい」と言っている人はどれくらいいるのか?
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,343名を対象に「忙しいと言う」か、意識調査を実施した。
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■忙しいアピールは女性が
全体では「よく言う」14.1%と「たまに言う」38.5%で「忙しいと言いがち」な人は52.6%、「あまり言わない」29.0%と「ほとんど言わない」18.3%で「言わない」派は47.4%。
男女別では
「よく言う」「たまに言う」と回答した「忙しいと言いがち」の割合は、男性が44.7%で半数を割り込むのに対し、女性は60.6%と16ポイントほど上回った。
さらに性別・年代別に見てみると
全年代で女性が上回り、最も開きの大きい20代では20ポイント差。
世の中のハウツーでも、時短レシピや時短メイクなど、女性が多く活用するものに短時間でできるものが人気ということもあり、女性の方が「忙しい」と感じる意識が強いのかも。
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■忙しいと言うメリット・デメリット
実際に「忙しいとよく言う」人、「言わないようにしている」人に、話を聞いた。
<よく言う>
「実際に忙しいこともありますけど、忙しいとアピールすることも必要です。会社で暇そうにしていたら、余分な仕事まで押し付けられるし、家でも夫に家事や育児を手伝ってもらうのには、『忙しそうだな』と思わせる必要がありますから。(笑)
『忙しい』って口に出して、いろんな人に助けてもらって、それでようやく日々を乗り切っている状態です。
昔は人の手を借りるのに抵抗感がありしましたけど、母で、妻で、働いていて…ってなると、やっぱり抱え込んでパンクするわけにいきません。そのためにも、忙しいと口にして、周りに協力してもらって、きちんと感謝する…そうすることが大事だと思っています」(30代・女性)
<言わない>
「忙しいって言っちゃって、チャンスを掴み損ねたことがあるんです。
会社で別の部署のエースな先輩と雑談中に『お前、最近忙しいの?』って聞かれて、『そうですね』って、今どんなにがんばっているかアピール。でもその時、一緒にいた同期は『俺は暇なんです。なんかおもしろい仕事あったら、振ってくださいよー』ってヘラヘラ言っていて、“こいつダメだな”なんて思っていたんです。
だけど後日、新しいプロジェクトが発表されて、その先輩がリーダー。暇って言っていた同期がメンバーに入っているのを見て、“ダメなの、俺じゃん…”って。それ以来、意地でも『忙しい』とは言いたくなくなりましたね」(20代・男性)
忙しさの感じ方や、対処法は人それぞれ。人によっては「忙しい」と口に出すことで、発散しているケースもある。
忙しさと折り合うためにも、口に出して言ってみてもいいのかも。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)
調査期間:2017年7月14日~2017年7月17日
対象:全国20代~60代の男女1343名(有効回答数)