雄雌が逆の虫発見で日本人がイグ・ノーベル賞「『君の名は。』かよ!」
「性器の大発見」と話題の生物学賞。ネット上での反応は…
ノーベル賞のパロディとして、ユニークな研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が14日、アメリカのハーバード大学で行なわれた。
日本からは、洞窟に生息する昆虫の雌に、雄のような形状の性器があることを発見した北海道大学の吉澤和徳准教授と、慶応大学の上村佳孝准教授らが受賞し、日本人の受賞が11年連続となった。
吉澤教授らの研究対象となった「トリカヘチャタテ」は、交尾の際には雌が雄の体内に交尾器を入れ、雄から精子と栄養を受け取ることで卵を産むようだ。
■11年連続受賞を称賛
ネット上では、11年連続で日本人がイグ・ノーベル賞を受賞できたことへの称賛の声が多く寄せられている。
「11年連続ってんならそれはそれで確かに日本が独創的な意味で突き抜けている証拠」
「11年連続とか日本のMVP感半端ないな。」
ノーベル賞のパロディとはいえ、ユニークな考え方が評価されなければ受賞できない賞を受賞し続けていることに対し、称賛する声が多いようだ。
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■「興味深い」の声も
今回の研究内容に対して、純粋な好奇心を寄せる意見も見られる。
今までの常識を覆すような斬新な研究になっているため、研究内容に対して興味を持つ人や、昨年大ヒットした映画を思い出して気になった人もいたようだ。
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■思わず擬人化して考える人も…
内容が内容だけに、昆虫ではなく「擬人化したら…」と妄想してしまうネット民も多い。
「薄い本が捗りそう」
「擬人化すると上にも下にも立派なモノ持っていて、オトコの立つ瀬がない…まで読んだ…。」
「これまた絵師が喜びそうな新ジャンル確立だなwww」
立派で斬新な研究ではあるが、イグ・ノーベル賞で選ばれた研究内容らしく、ネタとして使おうとする人が、今後も増えていきそうだ。ネットでの称賛の声に加え、研究内容への興味を示すほか、ネタとしてさっそく使おうとするなど、さまざまな反応をする人が見られた。
ユニークなことを考えつく点では、研究者もネット民も、近いものを感じる。日本の研究者が、11年連続でユニークな研究を認められたことは、日本人の発想の自由さを改めて証明したことになるだろう。
来年度も好きなように研究を行ない、そのユニークさで、さらなる連続受賞を重ね、楽しみと盛り上がりが生まれることを期待したい。
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)