隣の芝生は青く見える…だけだった? 僕らの転職失敗談
さらにいい条件を求めて転職したはずなのに、後悔をしている人も多い。
自分のステップアップや人間関係のもつれなど、転職の理由は千差万別。ただし、いざ見つかった次の仕事も、自分が思っていたものと違ったら…。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代転職経験者の男女756名に「転職について」の調査を実施。
その結果25.1%もの人が、「転職をして失敗だった」と考えていることが判明したのだ。
■収入か自分の時間か
性年代別では、すべての年代で男性のほうが多い結果になっている。
収入アップに惹かれて転職をしたものの、労働環境に悩まされている男性も。
「収入はアップしたけど、かなりの激務。家族で過ごせる時間も少なくなったし、このままだと体を壊してしまいそうで不安」(30代・男性)
一方では、真逆の変化で後悔している人もいるのだ。
「以前の会社では夜遅くまで仕事をして、帰っても寝るだけのような生活だった。収入が下がってもゆとりのある生活がしたいと思い、今の会社に転職。
確かに時間はできたけど、金銭的にギリギリの生活。収入を落とすにしても、最低ラインは引くべきだった」(30代・女性)
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■人間関係の悪さで人が次々辞める職場
仕事内容は問題がなくても、人間関係に悩まされるという話も多い。
「人間関係が、とにかくひどい。これまで多くの人がすぐに辞めたみたいだけど、自分もすでに他を探している」(20代・女性)
「古い体育会系のような社風。上下関係がはっきりしているので、下っ端は上からいじられっぱなし。飲み会も頻繁にあって、参加はほぼ強制だし。
なにをするために会社にいるのか、わからなくなるときがある」(20代・男性)
前の会社も人間関係の問題で辞めたのに、新しい会社がさらに複雑だった…なんてこともあるだろう。
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■転職に失敗したなと感じたら
転職先が自分に合わないと思った場合、どうするのが得策なのだろう。
「人間は変化を嫌うので、新しい環境に慣れるのに時間がかかる。そんな中で業務をしていると、前の会社は実際よりも美化されて思い出されることも。
そこを少し我慢して乗り越えれば、新しい職場でもやりがいが見出せるかもしれない」(30代・女性)
我慢をしてみるという意見がある一方で、さらなる転職を勧める声も上がる。
「あまりに合わないようならば、早めにもう一度、転職してしまうのもありだと思う。プラスになるような理由を後付けできれば、転職回数は昔ほど不利ではなくなった気がする」(30代・男性)
転職活動の際にどんなに調べても、入社してみないと、わからないことのほうが多いもの。ミスマッチがなくならないのも、無理はないのかも。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の転職経験者の男女756名(有効回答数)