からあげにすると国産より「ブラジル産鶏肉」のほうが美味しい? 実際に試した結果
予想外の結果に! ブラジル産と国産、からあげに適しているのは?
全国のからあげ好きには、聞き逃せない情報が入ってきた。調理師免許を持つとある男性によると、使用する鶏肉は国産よりもブラジル産のほうが、からあげにした場合は美味しいらしい。
ブラジル産に悪いイメージは持っていないが、国産のほうが肉質は良いと感じていた。この説が本当なら、わざわざ高いものを買わなくてもいいのではないだろうか?
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■国産とブラジル産でからあげを調理
ということで、実際にブラジル産の鶏肉と国産の鶏肉を購入し、どちらも同じレシピでからあげにしてその味の違いを確かめてみることにした。
ブラジル産の鶏肉は100グラム78円と激安で、一度冷凍したもの。
国産の鶏肉は吟味鶏という、肉屋おススメのもので100グラム213円。値段が倍以上するので、はっきりした味の差があってほしいところだ。
レシピはからあげのタレに10分漬け込み、片栗粉をまぶしてあげるスタンダードなものを使用。
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■ブラジル産はしっかりとした味
まずはじめにブラジル産を試食。うん、いつものからあげである。しっかりタレを吸いこんでジューシーに仕上がっており、値段を考えるとかなり美味しく仕上がった。
国産の吟味鶏を次に食べると…!! あれっ!? 味がほぼ変わらない。むしろ、ブラジル産のほうがタレの味がしっかり肉についており、ごはんが進むではないか…。
味の濃さの問題かもしれないが、からあげの醍醐味はジューシーな鶏肉とタレとカリッとした衣で、どれだけごはんが進むか。確かに調理師の男性の話は間違っていなかった。
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■冷凍したことが逆に良かった?
なぜ国産よりも、ブラジル産のほうがしっかりと肉にタレが染み込み、美味しく仕上がったのだろうか? 調べてみると、どうやらブラジル産は一度冷凍したことが逆に良かったようだ。
冷凍することで肉の旨味は抜けてしまうが、そのぶんタレを吸いやすくなり、漬け込み時間が短くてもしっかりと味がついてくれる。そのため、ブラジル産のほうが美味しく感じたのだろう。
おそらく肉の味で勝負が決まるチキンソテーや、肉の旨味をルーに染み込ませたいカレーなら国産が良さそうだが、タレに漬け込む料理の場合は国産でなくてもじゅうぶんに美味しくなりそう。
もちろん国産のほうが安心という面もあるとはいえ、値段が大きく変わるのは魅力的。コスパよくからあげを作りたい人は、一度冷凍された輸入の鶏肉を一度試してみては。
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(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)