実現されることはない? 究極の社交辞令「また飲みに行きましょう」
あいさつのように使われる「また飲みに行きましょう」だが、それが実行されることは…。
別れ際に定型文のように使われる、「また飲みに行きましょう」。現実に飲み会が開催されることは、あまりないところまでが定番だ。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,347名を対象に調査を実施。「『また飲みに行きましょう』と言われて、実際に誘われることは少ない」と答えた人は、全体で61.0%。本気でまた飲みに行くと思っている人は、少数である。
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■若い女性は本当に誘う人も
性年代別では、20代の女性が比較的に少ない。
女性の場合、人との会話やコミュニケーションに重きを置く人も多い。
「最初は社交辞令のように言っていても、気づけば実現していることも。飲み会が好きな友達がいるから、素早くセッティングをしてくれるのも大きいかな」(20代・女性)
しかし、女性も結婚や出産で環境が変わるにつれ、外での活動が少なくなる。
「昔は頻繁に飲みに行っていたけど、今は子供もいるからそうはいかない。お約束として『また家に来て』って言うことはあるけど、本当に来たら困る」(40代・女性)
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■男性はほぼ社交辞令
男性では、すべての年代が半数を超えている。
「取引先によく『また飲みに行きましょう』と言っているけど、それが全部実現すると自分の体もお金も持たない。たまに飲み会をするのは、よほど交流のある相手くらい」(30代・男性)
飲みに行きたい気持ちがあっても、なかなか誘えないとの意見も。
「本当に飲みに行きたいと思っていても、勇気を出して誘えない。相手は『社交辞令なのに…』って思っていそうとか、考えてしまう」(30代・男性)
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■ 社会に出て社交辞令を覚える
会社員よりも学生のほうが、やや少ない割合になっている。
学生の間は気軽に誘い合えたものの、社会に出るとなかなかそうはいかないようだ。
「『また飲みに行きましょう』は、別れのあいさつみたいなもの。みんなそう思っているから、本気にしている人なんてほとんどいないと思う」(30代・男性)
会社での飲み会を頻繁に開く文化も、減少傾向にある。
「仕事での付き合いで頻繁に誘うのは、現代ではハラスメントになりかねない。忘年会や送別会など、なにか行事がないと社内での飲み会に発展することはなくなってきた」(40代・男性)
「また飲みに行きましょう」は、ちょっとしたあいさつ程度に受け入れたほうがよさそうだ。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,357名 (有効回答数)