「さすべえ」普及の関西でもまだいる 自転車の傘さし運転の実態
雨の日は、レインコートで自転車に乗って欲しいものだ。
傘をさしながら自転車に乗る行為は、道路交通法違反である。2015年から取り締まりが強化されたが、まだまだ街中で見かけるのが現状だ。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,357名に「自転車について」の調査を実施。
「傘をさしながら自転車に乗ることがある」と答えた人は、全体で34.7%。やはり一定数は、傘さし運転をしているのだ。
■スーパーの買い物と自転車
年代別では、20代から30代の女性が多い。
中でも主婦層にとって、自転車はなくてはならない存在だ。
「スーパーで買い物をすると荷物がたくさんになるから、カゴのある自転車は便利。雨の日はあまり外に出たくないけど、冷蔵庫にこれといったものがないときは、仕方なく自転車で買い物に行く」(30代・女性)
また働く女性も、自転車を活用している。
「駅まで、徒歩では厳しい距離。だから自転車は欠かせない。雨の日だって出勤するから、いけないとはわかっていても傘をさして自転車に乗ってしまう」(20代・女性)
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■子供を二人乗せて傘さし運転
傘をさしながらの運転が禁止されているのは、危険な行為だからだ。自分だけでなく、他人を巻き込む恐れもある。
「前後に子供を乗せたお母さんが、傘をさして自転車に乗っていた。かなり不安定なせいか、こちらがよけているのに、同じほうにハンドルを切ってきてぶつかりそうに…。
子供たちが心配だから、無茶なことはやめて欲しい」(30代・男性)
悲惨な事故を避けるためにも、無理な運転はやめて欲しい。
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■「さすべえ」が普及する関西では…
都道府県別で見ると、近畿が半数近くと高い割合である。
関西では、傘を自転車に固定する「さすべえ」が中年女性を中心に普及している。雨だけでなく、晴れの日は日傘をつけて日焼け対策をしているのだ。
しかし関西でも、若い世代や男性からは使いにくいとの声も。
「おばちゃんの愛用品ってイメージがあるので、使うのは勇気がいる。雨の日には、便利そうって思うけど…」(20代・男性)
自転車には、両手が自由になるかっぱが便利だ。
「横殴りの雨には、傘もあまり意味をなさない。ズポンがついているレインコートが、自転車には最良だと思う」(30代・女性)
自転車は手軽な乗り物と思われているが、死亡事故も多数報告されている。便利なものであるからこそ、安全を意識して使いたいものだ。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,357名 (有効回答数)