ドライバー不足なのに…再配達を指定したのにまた不在にする人たち
ドライバー不足が問題になる中、利用者の協力が欠かせないはずが…。
宅配業者では、ドライバー不足が深刻な状況になっている。配達しても不在が多く、効率良く配送ができないのも問題のひとつだ。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の荷物の再配送を利用したことがある男女1,048名に「再配送の受け取りについて」の調査を実施。
「荷物の再配送をお願いした日時に、不在をしてしまったことがある」と答えた人は、全体で24.0%。再配達をお願いしながら家にいない人は、やはり一定数いるのだ。
画像をもっと見る
■トイレにいる間に再配達が
性年代別では、20代から30代の女性が高い割合になっている。
女性のほうが、几帳面な対応な気もするが…現実は逆のようである。
「家で待っていたけど、ちょうどトイレに行っているときに宅配業者が来た。急いで出たつもりだけど、ドアを開けると誰もいなくて…。あちらも忙しいから、出てこないと思ったら諦めが早いみたい」(20代・女性)
仕事のために、再配達の時間に帰宅できなかった人も。
「次の日には早く帰宅できると思っていたので、再配送をお願いした。しかし、仕事でトラブルが発生してしまい、対応しているうちに気づけば夜に…。
家に帰ると、またポストに不在通知が入っていて、申し訳ないことしたなと思った」(30代・女性)
関連記事:アンミカ、ウーバーイーツの事故への対応に苦言 「責任逃れ感は否めない」の声
■会社にいる時間が長いために…
専業主婦(夫)よりも会社員のほうが、やはり再配達時に不在にした経験が多い。
専業主婦(夫)は家にいることが多いので、突然の配達でも対応がしやすい。一方で会社員は、会社にいる時間が長いのでそうはいかないのだ。
「うちは共働きだけど、なぜかお互い『どちらかが家にいるから大丈夫』と思ってしまう傾向がある。そして時間指定をして荷物が来る日に限って、二人共いないってことが多くて。
最近はニュースで問題になったから、気をつけるようにしているけど」(30代・男性)
関連記事:ヤマト運輸など、台風で九州全域の集荷・配達を休止 「英断」との声も
■利用者もウェブサービスの活用などで協力を
ネットショッピングの普及により、配送業者は対応に追われていると、ニュースでも何度も取り上げられ、利用者の意識も変わりつつある。
「これだけドライバー不足や再配達が問題になっているのだから、利用者も協力していくべきだと思う。家にいることが少ない人は、コンビニで受け取るなど対策はいくらでもある」(40代・男性)
クロネコヤマトの「クロネコメンバーズ」など、各配送会社ではウェブ上で日時や届け先の変更ができるサービスを実施している。利用者にとっても便利なサービスなので、上手に活用したいものだ。
今後さらにネットショッピングの発展が予想されるが、この状況が続くと配送が対応できなくなる。利用者の協力はもちろんだが、さらなる対策が求められるところだろう。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の荷物の再配送を利用したことがある男女1,048名(有効回答数)