身近にいる「別れたらいいのに」と思う夫婦 男女間で大きな考えの差
どう見てもうまくいっていない夫婦を、人はどのような思いで見ているのだろう。
いつも配偶者の文句ばかり言っている人には、「それなら離婚すれば?」と言いたくもなるだろう。しかし、そのような人に限って、別れる気はまったくない。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,357名に「離婚について」の調査を実施。
「身近に、『別れたらいいのに』と思う夫婦がいる」と答えた人は、全体で24.0%。どのような夫婦に対して思っているのか、気になるところだ。
■他人の家庭が気になる女性
性年代別では、どの世代でも女性のほうが多くなっている。
女性は、他人の噂話が好きなのだ。
「同じ部署の男性社員で、奥さんの束縛がとても激しい人がいる。定時になると連絡が来るので、ひたすらスマホをチェック。
そんな奥さんでも、好きだから一緒にいるんだろうけど、なんだかかわいそう…」(20代・女性)
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■他人の家庭に興味がない男性
男性は、他人の家庭事情に興味はないようだ。
「他人の家のことなんて、どうでもいい。よほどDVが酷いとかは別だけど、細かい性格の部分で周囲があれこれ言うのは違うと思う」(30代・男性)
家庭の状況は、外から見てもわからない部分も多い。
「外から見た感じでは上手いこといってそうなのに、当人たちは『冷え切っている』夫婦が知り合いにいる。家族の問題は、表面的な部分だけではわからないから…」(40代・男性)
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■安易に離婚をし過ぎとの批判も
婚約破棄をした経験のある人は、半数近くと高い結果になっている。自分の経験と重ねる人も、多いのだろう。
大切な人が危機的状況にあれば、なんとかしたいと思うのは当然の気持ちである。
「DVが激しくても別れられない人は、共依存になっているんだと思う。お互いのためにも離れたほうがいいのに、その選択ができない。
もし親友がそんな状況だったら、たぶん余計なお節介と思っても、離婚するように説得すると思う」(30代・女性)
一方で、近年の離婚率の上昇について、我慢が足りないと批判する人も。
「状況にもよるけど、安易に離婚するのもどうかなと思う。逆境を一緒に乗り越えて、仲が深まることもある。それを避けてすぐ離婚に走る人が、増えているんじゃないかな」(40代・男性)
夫婦のあり方は、正解がない。だからこそ悩み、すれ違うこともあるのだろう。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,357名 (有効回答数)