ガッツポーズでつい出る「やった!」 変な意味に聞こえるシチュエーションとは
「成功」と「性交」、どちらも「やった」となる不思議
演出を手掛ける舞台のの公演中、観客の反応と自分の意図がハマった時、舞台上で小さくガッツポーズをしてしまいそうになる俳優/ハイパーメディアフリーター黒田勇樹です。
してしまうと、意図と違ってしまうので我慢しますが…
このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。
■ガッツポーズを取るときに…
ガッツポーズを取るときに最も似合う言葉と言えば…そう、「やった」ですね。
様々なシチュエーションで、反射的に口にしてしまう喜びの言葉「やった」ですが、単体で抜き出すと、全く別の意味で聞こえてきます。
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■主語を隠すと意味が変わる?
あんた、あの女と「やった」の?
様々な行動、行為、動作を起こした時に使う言葉「やった」ですが、主語をつけない場合、なぜか日本人は、男女間での性的な行為を想像してしまいます。
性的なことは、ハッキリと口にしない文化が背景にある為、逆に「主語を隠すということは、性的な意味」という受け止め方が一般的になってしまったのでしょう。
筆者は、街角やニュースなどで「やったー!」などと言っている人を見た時に、「公衆の面前で、性行為を告白している人」と疑うようにしていますが、なかなか楽しいので読者の皆様も一度試してみて下さい。
最終的に、自分が人前で「やった」と言うのが恥ずかしくなってきます。
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■「やった」と「した」の違いは…
ちなみに「やった」と同じく、行為や行動の結果を表す「した」と「やった」の違いは、「した」は「事実を客観的に」、「やった」になると「主観的に思い通りに」なった時と使い分けるようです。
「思い通りになる」を言い換えれば「目的を達成する」、つまり「成功」です。「成功」しても「性交」しても「やった」なんつってね…
(文/ハイパーメディアフリーター・Sirabee編集部)