大阪地震、生徒のスマホを没収する教師が続出 「命より校則」に疑問相次ぐ

親からの心配の電話で没収されるケースも。大阪北部地震で、学校の「スマホ対応」の問題点が浮き彫りになりつつある。

2018/06/20 14:00


スマートフォン

当サイトでも断続的に報じている、18日に発生した大阪北部地震。登校中にブロック塀の下敷きになった9歳女児ら5名がすでに亡くなっており、余震にも警戒が向けられている。

そんななか、連絡用にスマホ、携帯電話を学校に持ち込んだ生徒が、教師にそれを没収される出来事が相次いでいるようだ。



■親からの安全確認の電話で没収に

たとえば、奈良県にある有名私立進学校の生徒は、以下のようにツイートし、学校外で見回り中の体育教師にスマホを没収されたことを告白。事情を説明するも…

「地震が昨日あったから親に持ってけ言われてる言うたら、学校に規則に反するって言われたから、非常時の親との連絡とか自分の命より、ルールが大事ですか? って反論しても学校のルールや言われて終わりました」


と、受け入れてもらえなかったよう。また、親から来た安全確認の電話が原因で、スマホを没収されてしまった人も少なくないようだ。

大きな地震が起きた際に気になるのは、家族や親しい友人の安否。しかし、校則が厳しい学校の生徒はそれができないらしい。


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■地震速報を受け取らないように設定するケースも

また、スマホの持ち込み自体は容認されていても、音が鳴った時点で問答無益で没収されてしまうケースもあるようで、その結果、「緊急地震速報が鳴らないようにしている」人や、「電源そのものを切っている」人も多くいるようだ。

緊急地震速報は、大きな地震が来ることを前もって伝えることで、被害を防ぐのが目的だ。ゆえに鳴らないとなんの意味もなく、また今後さらに大きな地震(本震)が来る可能性もあることを考えると、こんなときくらい柔軟に対応してもいいのでは…? とも思えるのだが。

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■「校則」そのものの改革を求める声
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