高校生クイズ大会『ニュース・博識甲子園』予選が開催 全国7都市の会場は熱気と興奮の渦に
一般社団法人日本クイズ協会が主催する初の高校生向けクイズ大会『ニュース・博識甲子園』の予選が開催。
一般社団法人日本クイズ協会が主催する、初めての高校生向けクイズ大会『ニュース・博識甲子園』の予選が、16日、東京・大阪など全国7都市で同時開催された。
この大会は、3人1チームで参戦し、時事問題を含めた一般知識についてクイズ形式で全国の頂点を競うもの。スマートニュース社とZ会が協賛し、北海道新聞・奈良新聞が後援している。
顧問の教師による引率や学校・保護者の同意書を集めるなど、これまでのクイズ大会以上に「学校や家族、社会に公的な活動として認められるクイズ」を目指した。
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■東京会場は満席の熱気
参加総数は103チーム・316名(個人参加7名を含む)。地域別では全国でもっとも多い154名が詰めかけた東京・神田の予選会場では、高校生たちがクイズ作家の田中健一氏による200問の筆記問題に取り組んだ。
開始の合図とともに、静寂な会場には筆記具の音だけが響く。45分の解答時間を終えた参加者たちに聞いたところ…
「クイズの練習はしていてもニュースは普段見ないので、筆記の最後のほうは全然歯が立たなかった」
「簡単な問題から難しい問題まで揃っていた。手が出ない問題も結構あった」
「いつもの大会と比べたら簡単だった。難しいというよりは、時事問題が多かった。決勝は行ってみたいところですけど…」
「クイズの大会は初めてだったので、解けなかった問題が多くて悔しい」
など、悲喜こもごもの声が聞かれた。クイズ大会に挑戦するのは今回が初という参加者も目立ち、クイズの裾野が拡がっていることがわかる。
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■高校生に新しい世界への扉を
大会を主催した日本クイズ協会の齊藤喜徳会長にも話を聞いた。
齊藤:今回、300名以上の高校生たちが参加してくれたことが嬉しいのはもちろんですが、クイズの公的地位向上を目指して活動している日本クイズ協会の代表理事としては、保護者と学校の先生が、高校生たちの大会への参加に同意してくれたということが一番嬉しいです。
他の部活動では当たり前ですが、会場へ高校生たちを引率してきてくれた先生もいらっしゃいました。保護者と学校の先生から同意を得られたことは、協会の今後の活動に向けて大きな自信と実績になりました。
それと全国7地区で予選会を開催したことで、地方の高校生たちが遠征することなく全国共通の問題でライバルたちと鎬を削ることができて本当によかったです。
ただ、北陸や四国の高校生たちには会場を用意してあげられなかったので、次回以降はさらに開催地を拡大できるようにしていきたい。
そのためには、クイズが高校生たちの将来に有益なものであるということを、もっとアピールしていく必要があります。それが、まさに日本クイズ協会の使命です。
「ニュース・博識甲子園」は、名前のとおり新聞やニュースサイトを中心にテレビ、ラジオ、雑誌、SNSなど、様々なメディアを通じて身に着けることができる「最新のニュース」や、学校の勉強だけではない社会に根差した幅広く良質な知識や教養=「博識力」を問うクイズが出題されます。
高校生たちがこの大会をきっかけに、卒業後の将来の目標や、新たな世界への扉を見つけてくれると嬉しく思います。
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■全国大会は8月25日
『ニュース・博識甲子園』の全国大会は、今回の予選を上位通過した8チームにより、8月25日に東京で開催。予選の結果は、今週中にも大会公式サイトで発表される。
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)