職員へパワハラ繰り返した山形大教授 減給処分も「金額が安すぎる」と唖然
「魂の殺人」と表現されることもあるパワハラ。再発防止のためにも、適切な罰則が求められるが…。
山形大学は23日、リチウムイオン電池研究開発施設「xEV飯豊研究センター」の責任者を務める50代の男性教授が、職員に対してパワハラを繰り返し、それを理由に職員らが相次いで退職した問題で、教授を懲戒処分にしたことを発表。
だが、その処分の内容に、ネット上では疑問の声が相次いでいる。
■パワハラ行為連発も「半日分の減給」
「産経ニュース」によると、教授は職員4人に対して「無能で非常識なお馬鹿さんへ」とメールを送ったり、「偏差値40以下」と暴言を浴びせるなどの行為を行なった。
教授は事実関係を認めているそうだが、気になるのは大学側の処分。「賃金の半日分の減給」となったのだ。
大学側は「大学教員として著しく品格と適格性を欠く行為で、本学の名誉と信用を傷つけた」とし、小山清人学長は「大変遺憾で被害者、学生らにおわびする」とのコメントを出した。
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■「処分が軽すぎる」「数万円?」
この報道に対し、ネット上では「処分が軽すぎる」と驚き呆れる声が続出。
・他者の心を刃でめった刺しにした結果が賃金の半日分の減額、の懲戒処分ですか その程度のパワハラだったとの認識でよろしいですか?
・半日分?…半年分の間違いじゃないの?
・大学教授のレベルも酷いものです。処分が甘いから反省せずまた繰り返すのですよ。人格の低い人間は教授職から降格すればいいのではないですか
・処分しょぼすぎだろ……。山形大ではパワハラが起きてもこの程度の処分で済ませる、ということだな
・金額が安すぎないか…せいぜい数万ってことでしょ?
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■6人に1人が現在進行形でパワハラ被害
しらべぇ編集部が全国の有職者の男女251名を対象に「職場でのパワハラ」について調査したところ、全体で16.3%もの人が「現在、職場で『パワハラ』を受けていると感じる」と回答した。
およそ6人に1人が現在進行形でパワハラの被害を受けているということであり、いかに我々の身近に起きている問題なのかがよくわかる。
ハラスメントはうつ病発症などの原因となりえ、被害を受けた人の人生に大きな影響を及ぼす場合もある。再発防止という観点でも、今回の処分内容が適切だったか、改めて議論されるべき問題ではないだろうか。
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の有職者の男女計251名