バイトするなら浜松町? 山手線各駅の平均時給、上位と下位の傾向を分析
地価が高いエリアにはそれでも採算がとれる体力に余裕がある企業が多い一方で、高い地価に対して可変性のある人件費を抑えようとする意図もやや働くのではないか。
7月、厚生労働相の諮問機関である中央最低賃金審議会は、2018年度の最低賃金の目安となる時給を引き上げることを決めた。決定によれば、東京都の場合、958円から27円引き上げられ、985円となる。
とくにアルバイトなど時給制の仕事を探すときは、求人募集に記された時給が気になる人が多いだろう。ビッグデータ解析を専門とするかっこ株式会社は、都内のJR山手線各駅における「平均時給」を算出。その上位と下位を発表した。
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■時給トップは浜松町
今回のデータは、『タウンワーク』に登録された47,277件(2018年7月19日時点)のデータを抽出し、店ごとに時給を取得。 深夜時給や日給などは除外して、 昼間の時給を算出したものだ。
まず、山手線各駅での全体平均は1,268.5円。その中でもっとも高かったのは浜松町駅で1,370.1円で、全体平均を100円以上上回った。
以下、有楽町、新橋、田町、品川と港南地区のオフィス街ではアルバイト時給も高いことがわかる。
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■時給最下位は鶯谷
一方で、平均時給が低かった駅を見てみると…
最下位は、頭ひとつ抜けて鶯谷駅。1,141.8円とワースト2位の御徒町駅よりもさらに30円ほど低い結果に。以下、上野、駒込、巣鴨と続き、北東部のエリアでは時給が低い傾向が見てとれる。
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■乗客数や地価との関連も
今回のかっこ社の調査では、各駅の乗降客数や地価と時給との関係についても発表された。まず、乗降客数については、世界最大のターミナル駅とも言われる新宿駅と池袋駅が突出しているが、アルバイト時給上位には入っていない。
同社は、「乗降客数が多い駅は、働き手の供給も多いのではないか」と分析している。
また、地価との関係では、時給上位の中で有楽町駅や新橋駅は地価も高い一方で、地価が高い東京駅の時給はトップクラスではない。
地価が高いエリアにはそれでも採算がとれる体力に余裕がある企業が多い一方で、高い地価に対して可変性のある人件費を抑えようとする意図もやや働くのではないか、とのことだ。仕事探しの参考にしてみてほしい。
【調査概要】
・期間:2018年7月19日
・『タウンワーク』掲載の47,277件から抽出
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