菅井きんさんが死去 名脇役の訃報に「家なき子のばばあ大好きやったよ」
享年92歳 ネット上に悲しみの声が広がる
数多くの映画やドラマなどで活躍した女優の菅井きんさんが10日、心不全のため亡くなっていたことが分かった。92歳だった。
■黒澤明監督の『生きる』など名作映画に出演
所属事務所の発表を受け、菅井さんの訃報が伝えられたのは23日。報道によると、通夜密葬などは、すでに家族や近親者のみで執り行われたとのこと。偲ぶ会などを催す予定はないとのことだ。
1926年に東京で生まれた菅井さんは、戦後すぐの昭和21年、1946年に東京芸術劇場研究所に入所し女優の道へ。その後、黒澤明監督の『生きる』や、本多猪四郎監督の『ゴジラ』など、名作映画に数多く出演している。
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■「婿殿」役は藤田まことさん
「必殺」シリーズでは、中村主水(藤田まこと)の姑のせん役を演じ、「婿殿!」というセリフで人気を博した。2010年には、同作で義理の息子役を演じた藤田まことさんが76歳で死去。菅井さんは、
「一昨年、『必殺』でご一緒した時はわたしの体を心配してくれたものです。残念で仕方ありません」
という追悼の言葉を述べている。