日本郵便も「土日休み」を検討するほど深刻な人手不足 実感した瞬間3選

今後大きな問題になりそうな人手不足。実感している人はどれくらい?

2018/09/21 11:00


(Kavuto/iStock/Getty Images Plus)

先日、総務省が郵便物の配達を平日のみとする方向で検討に入ると複数のメディアが報じた。原因は「人手不足」によるもので、配達員の負担軽減のために土日は休業するという。

総務省は土日の配送量が減少傾向にあることなどから大きなサービス低下にはならないと見ているようだが、利用者からは不安の声も上がっている。



■人手不足を実感している人は?

日本郵便のように、人手不足が原因でサービスの縮小を強いられるケースは昨今増加傾向にある。現存する社員に負担がかかり、「休めない」など、厳しい思いをしている人もいるという。

それならば「人を増やせばいい」と考えてしまうが、少子化の影響で働き手が少なく、募集しても来ないことも。まさに人手不足の「スパイラル」が日本企業を襲いつつあるようだ。

しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1,357名に「人手不足」について聞いた調査で、「人手不足を実感している」と答えた人は全体で34.1%。それを職業別に見ると、会社員の4割がそれを感じている。

全体で見るとまだまだ人手不足を実感する場面は少ないが、会社勤めをしている人のなかには、「人が足りていない」と考えている人がいるようだ。


関連記事:ブラックはイヤだけど、ビジネスに役立つ? 飲食店経験は意外な層に多め

■人手不足を実感した瞬間3選

人手不足を感じているという人に、実感した瞬間を聞いてみた。

①休みが取れない

「お店で店長をしていますが、とにかく店員の数が足りていない。増やそうと募集をかけてもすぐに辞めてしまうので、人が増えないんです。


社員やパート・アルバイトの休み希望を聞くと、どうしても穴を自分が埋めることになってしまい、なかなか休みが取れません…」(30代・女性)


②飲食店が「人手不足」で休んでいた

「お気に入りのラーメン屋、人が足りていない様子だったのはなんとなくわかっていたけど、この前行ったらついに『人手不足で一時休業』になっていた。


そんなことはこれまで生きてきて経験がなかったので、驚いています。これからこのようなことが増えていくのかな…」(20代・男性)


関連記事:死ぬまで働き続けたい! 若者には理解不能でも加齢と共に実感する理由

■都市部では外国人店員も増加

③外国人の店員が増えた

「外国人店員が増えて日本人が極端に減った。私がよく行くコンビニエンスストアはほとんど外国人で、日本人は店長と思われるオジサンだけ。日本人、減ってるんだなあと思いました」(40代・女性)


これから、この課題をどう乗り切っていくのか。真剣に考えなくてはならない局面に来ている。

・合わせて読みたい→現在働く人でニート経験者はわずか…レールを外れた人への救済策も

(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2018年7月13日~2018年7月17日
対象:全国20代~60代の男女1,357名 (有効回答数)
飲食店日本調査総務省
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング