大流行中で妊婦への感染が危険な風疹 国民民主党はすべての議員・職員にワクチン接種へ

免疫を持たない人が増えており、妊婦が感染すると胎児にも大きな影響がある風疹だが…。

2018/10/30 10:00


全国、とりわけ関東を中心に風疹の流行が続いている。今年に入ってからの患者数は28日現在で1,103人となり、昨年1年間の約12倍に上る。感染しているのは30〜50歳、とくに男性だ。


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■医師は混合ワクチンの接種を推奨

風疹

くしゃみやせきなどのしぶきでうつる。風疹はウイルス性で潜伏期間は2-3週間。発熱や発疹、リンパ節の腫れが主な症状として出る。なぜに30〜50歳なのか。世田谷区で小児科・内科・呼吸器内科を専門として風疹患者も扱う開業医の院長が語る。

「30〜50歳は風疹ワクチンを打っていない可能性がある。母子手帳を見て、打っていたとしても、1回しか打っていない。風疹にかからないためには、複数回打つ必要があります。


30〜50歳は風疹の抗体を持っていないか、持っていたとしても、ワクチンの効果がたいへんに弱まっている可能性が高い。風疹のみの単独ワクチンは希少なため、風疹と麻疹(はしか)の混合ワクチンの接種を勧めます。


今春から麻疹が一時流行したため、一挙両得です。ワクチン接種は税込みで8,640円です。国や都がワクチンの補助を示唆していますが、打つことには早いに越したことはありません」


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■国民民主党は希望者全員に予防接種

玉木雄一郎

国民民主党の玉木雄一郎代表は、24日の定例会見で次のように警告した。

「今、首都圏を中心に風疹患者が激増しております。昨年の13倍を超えているということですし、アメリカのCDC(疾病対策センター)は、『妊娠中の女性が日本に来ることを自粛したほうがいい』という自粛勧告まで出しております。


国民民主党としては、広く国民に予防接種を働きかけていきたい。とくに妊娠している女性が感染すると(出生児が)難聴を初めとした、先天性のさまざまな障害を抱えるというリスクもありますので、30日に希望する国会議員・秘書・職員を対象に党本部で予防接種を行いたいと思っております」

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■全党接種に至った背景とは
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