2018年を揺るがしたスポーツの指導方法 「厳しい指導」は本当に選手を強くするのか
日本大学アメフト部などスポーツ指導者の指導方法が物議を醸した1年。「厳しい指導」は必要なのか?
2018年はスポーツ界の不祥事が数多く発覚。日本大学アメフト部の不適切な指示による危険タックル問題は、世間を巻き込んだ大騒動に発展した。
このほかにも元全日本女子レスリング・栄和人氏のパワハラや、日本ボクシング連盟・山根明氏の問題など、監督やコーチによる選手への「指導方法」が何かと物議を醸した。
■強いチームほど「厳しい指導」が常態化
日本ではスポーツの強いチームほど、監督やコーチによる「厳しい指導」が常態化しているといわれる。
叱責はもちろんのこと、常人では耐えられないような練習量をこなすことで、強く勝てる選手が育成できるため、厳しく指導することが不可欠…と考える指導者は少なくない。
一方で「厳しさ」よりも「楽しさ」、「回数」よりも「効率」を重視する指導者も登場しており、「厳しい指導」については意見が割れている。
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■「厳しい指導」は必要?
しらべぇ編集部では全国の20代~60代の男女1,537名に、運動部の「厳しい指導」について意識調査を実施。
結果、「必要だと思う」と答えた人は42.9%。否定的な考えが多いが、4割以上は「必要」と容認しているのだ。
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■年代で意識に差
「厳しい指導は必要」と答えた人を性年代別で見ると、話が変わってくる。
60代以上の男性は、53.2%が「必要」と回答。昭和の運動部では「愛」と称した鉄拳や厳しい叱責が常態化しており、それを受けた人のなかには「それで強くなれた」と感じている人もいる。
しかし20代男性は32.6%と、20ポイント以上も減少。「厳しい指導で強くなれる」なんて考え方はもう古い…そう思われているのかも。