妊娠中の妻と2人の娘を殺害した男に終身刑 裁判官も「今まで扱った中で最も残酷」
米国・コロラド州で起きた一家3人殺人事件で、容疑者とされた夫に終身刑の判決。しかし我が子まで手にかける事件の残忍さに、それ以上の処罰を求める声も。
2018年8月、アメリカのコロラド州で妊娠中のシャナン・ワッツさんと娘2人が殺される事件が起こった。3歳と4歳の娘たちは絞殺された後オイルタンクに沈められ、シャナンさんは地中に埋められた状態で発見された。
その後逮捕され、終身刑に処されたのは夫のクリス・ワッツ容疑者である。
■嘘を重ね、どこまでも厚顔な犯人
8月中旬、シャナンさんが妊婦検診に現れなかったことを不審に思った知人が警察に捜索願を提出。その日、クリス容疑者は地元テレビ局のインタビューに対して、「3人とも無事に帰ってきてほしい」と答えている。
捜査員には、娘たちを保育園まで迎えに行き、帰宅後に食事を与えて寝かしつけたと証言。実際には子供たちをベビーシッターに預け、愛人と会っていたという。
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■妻が殺人を犯したかのような発言も
家族を殺害したとして逮捕された後も「妻が娘たちを殺したことに逆上し、つい首を絞めた」とシャナンさんを殺人犯に仕立て上げるような発言をしていたことも分かっている。
2人はクリス容疑者の愛人や両親との関係のことで揉めており、警察は家族の問題が殺害の動機と見ている。11月に開かれた判決の日、マルセロ・コップカウ判事は満席の傍聴席に向かってこう話しかけた。
「わたしは17年もの間、裁判官をやってきたが、今まで扱った中で最も残酷で悪意のある犯罪かもしれない」
クリス容疑者には仮釈放なしの終身刑が言い渡された。証人として法廷に立ったシャナンさんの父は、こう言い放った。
「事件の夜、何が起こったかは神のみぞ知ることだが、娘と孫2人の命は冷酷な悪魔によって奪われたと思っている。その悪魔は彼女たちをまるでゴミのように扱った。最低な男だ」