バラエティ番組にある程度の「演出」は許される? 若い世代からは厳しい視線も
「やらせなのか演出なのか」が議論の的になるケースもあるが、ニュースではないバラエティ番組には演出の幅があっていいのか。世間の声は…
テレビには、報道番組や情報番組、ドラマなどさまざまなコンテンツがあるが、お笑い芸人やタレントなどがトークやクイズ、体当たりロケなどを繰り広げるバラエティ番組も人気だ。
バラエティ番組は、ニュース報道と異なり、面白さやわかりやすさを優先してつくられることもある。「演出」と呼ばれるが、時には「やらせ」と批判を受けるケースも少なくない。
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■5割が「演出あっていい」
しらべぇ編集部が、全国20〜60代の男女1,664名を対象に調査したところ、「バラエティ番組には多少の演出があっていいと思う」と答えたのは、全体の48.7%。
男性は51.2%なのに対して、女性は46.3%と、女性のほうがやや厳しい目で見ていることもわかった。
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■若い世代は「演出」に厳しい?
今回の調査結果は、男女・年代別でバラつきも見られた。
演出を容認する傾向がもっとも強かったのは40代男性で59.8%。50代男性が続く。女性では、30代が53.0%ともっとも高く、40代が51.8%で続いている。
男性では30代、続いて20代が演出に厳しい視線を送っている。女性では20代がもっとも演出への許容度が低い。
近年は、テレビ業界にもコンプライアンス意識が高まっているが、かつてはお色気なども含めて今よりも自由が許される空気があった。かつてのテレビにも慣れた人には受け入れられても、それはいつまでも通用しないということだろうか。
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■甲信越・北関東は柔軟
なお地域別でも結果にバラつきが見られた。
甲信越と北関東は、演出を容認する割合が6割に迫った。一方、もっとも低い北陸では容認派が4割強に過ぎない。
ユーチューバーやライブ配信など、テレビ以外でも動画コンテンツが拡がっている時代。バラエティ番組は、時代と折り合いをつけられる演出の程度を探りながら、新興のリアリティあふれる動画ともしのぎを削り、より面白いコンテンツに挑戦してほしい。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
対象:全国の20〜60代の男女計1,664名(有効回答数)