日常的なDVも「ただの悪ふざけ」と呆れた言い訳 夫をめん棒で撲殺した妻に終身刑
自宅の壁には血痕が残り、被害者である夫は全身78ヶ所に傷が…。男性のDV被害者にも関心が高まっている。
英国バッキンガムシャー州アリスバーリーに住むハンネグレット・ドネリー被告(54歳)が、夫のクリストファーさん(55歳)を殴打し死に至らしめたとして終身刑に処された。
現地警察の発表によると、クリストファーさんに対する暴力は日常的に行われていたことが分かっている。
■裁判初日に有罪判決
事件は昨年の春、ハンネグレット被告本人が夫の死後1日経って警察へ通報したことで発覚した。当初、警察に対して「夫婦間の問題にけりをつけるために、軽いノリで夫を追いかけまわした。鼻を殴ったが、たいした怪我ではなかった」と話していた同被告。
しかし、キングストン刑事法院に出廷したハンネグレット被告に対して、裁判の初日に有罪が言い渡された。
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■発見当時の被害者の様子
捜査をした警察官のコメントは以下のとおり。
「死亡時、クリストファー氏の耳はつぶれ頭部にも複数の傷があり、その数は78ヶ所におよんでいました。また、肩甲骨や脊椎、首、喉頭の軟骨に複雑骨折を負っており、これらの傷は拳か鈍器で殴られたことが原因と見られています。
自宅の家具や壁には、クリストファー氏の血痕が残っていました」