電車内から「運転台の一部」が盗まれた… 当時の状況についてJR東海を直撃した

電車内の運転台にある主幹制御器が盗まれた その詳細をJR東海に取材

2019/05/28 08:30


運転席
(Osamu Takeishi/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

静岡県の島田駅に停車中の電車内から、運転台の一部などが盗まれた。一体誰が何の目的で行ったのか? 捜査が進む中、しらべぇ取材班はJR東海を直撃。



■重さ約40キロの装置を盗み出す

JR東海によると、26日午前4時頃、JR島田駅構内の車両留置施設に停車中の電車の扉が開いていることを関係会社の社員が発見。乗務員が中を確認したところ、運転台にある重さ約40キロの主幹制御器が盗まれていた。ハンドルなどの機器が設置されている部分にあたる。

この窃盗の影響でこの日の始発電車が運休。かつ3本に最大80分の遅れが出た。その後、他の車両からドアの開閉スイッチとATS(自動列車停止装置)警報器と行先表示器も盗まれていたことも判明。JR東海は警察に被害届を提出、静岡県警島田署が現在捜査を進めている。


関連記事:『スーパー玉出』エコバッグが大人気 メルカリで10倍の金額で取引されることも

■一体誰が何の目的で…

JR島田駅は夜間はシャッターが閉まっており、中に入ることはできない。車両留置施設周辺はフェンスで囲われており、どこから侵入したのか。そして40キロの制御器をどうやって運び出したのか?

また、盗難後に転売するという手口も考えられる。ちなみに、しらべぇ編集部が以前「盗難品が出品される可能性」について『メルカリ』に取材したところ、広報担当からこのような回答があった。

「メルカリでは365日24時間体制で当社の利用規約に違反する商品の自動検知システム及びカスタマーサービスの目視により、出品や取引を常時監視し、偽造品・盗品その他の出品禁止物の排除に努めております。


上記システムでは、商品情報や取引にかかわる豊富なデータとAI技術を元に、正規品ではない疑いのある商品や、十分な情報のない商品等については商品の削除やお客さまへの警告を行っております。


また、警察との連携や全国万引犯罪防止機構への加盟等も通じて、盗品の出品抑止に取り組んでいます」

関連記事:JR中央線、運転見合わせの経緯に騒然 「怖すぎる」「見えちゃいけないものが…」

■「運転台がないだと…」と衝撃

ネット上では運転台の一部が盗まれたことに驚きの声があがっている。

「運転台ってあの先頭で操縦してるコックピットのやつ?」


「鉄オタしかいないな盗むバカは。 自己紹介みたいに借りた、くれたっていいそうだ」


「マニア?」


「運転台がないだと!」


アーケードゲーム機「太鼓の達人」の太鼓が盗まれた件は、手慣れた犯行だった。今回も運転台の一部をそのまま盗み出す手慣れた手口。犯人はマニアなのか? それともプロなのか? 事件の早急な解明が待たれる。

・合わせて読みたい→タクシー運転手が客の男に殴られ死亡 事件の経緯に「そんな理由で?」と怒りの声

(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

窃盗JR東海メルカリ
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング