動物に「人間の食べ物」を与えた経験者は5割 ペットフードの普及も要因か
公園で動物にエサを与えている人はどれくらいいるのだろうか。
動物を見ると、ついエサを与えたくなってしまう人もいるだろう。そんな時、動物用ではなくわれわれ人間が食べるようなお菓子やパンをつまんだりして与えてしまう人もいるかもしれない。
こうした行為は、動物の健康上からも好ましくないと言われるのだが、実際に人間の食べ物を与えてしまう人々はどれくらいいるのだろうか。
■5割もが人間の食べ物を動物に…
しらべぇ編集部が、全国10~60代の1,721名を対象に調査したところ、全体の47.6%が「動物に人間の食べ物を与えたことがある」と回答した。
ペットを飼っていて栄養バランスを考えたフードを用意している人からすると、ゾッとする数字かもしれないが、逆に動物に縁がない人からすると「何がいけないの?」という感覚もあるのかもしれない。
なお、男女別では男性46.8%、女性48.3%と大きな差は見られなかった。
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■公園でよくあげてるのは60代?
さらに、年代別に見ると、60代男性・女性が6割近くに。
経験率のため、長く生きているほど高くなる傾向があるが、それに加えて「ペットフードの普及」が背景にあるとも考えられる。
「愛犬の栄養食」として、日本初のドッグフード『ビタワン』が発売されたのは1960年。それまでは家で飼っている犬や猫に人間の食べ残しなどを与えるケースも多かった。
ペットの犬や猫の寿命が長くなってきたのは、塩分濃度や栄養バランスが動物向きではない人間の食事から、ペットフードに切り替わっていったことも一因とされる。
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■ネット上では否定的な声目立つ
ネット上では、動物に人間の食べ物を与えることについて、否定的な声が多い。
「野生動物に甘いお菓子を与えて餌付けするのは、あんまり関心しませんね」
「奈良公園でも、人の食べ物には異常な食いつき方するから、飢えてると勘違いしてお菓子とか野菜とか与えてしまう人がいてるけど、動物には人の食べ物は刺激が強いから食いついてるだけで、朝夕にちゃんと食べてるんよな」
「ウチの近くの公園の池にも魚やら鳥やらにパンをちぎって投げるアホがおる。 人間用のパンの中には消化できんモンがあって、それが体内でカビて死ぬとかザラなのに」
知り合いの愛犬や愛猫をかわいがる際などは、とくに気をつけたほうがいいだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代の男女1,721名(有効回答数)