ダルビッシュと張本勲氏の関係に改善の兆し 「だいぶ歩み寄った」
ツイッターでキレキレな発言が飛び出すダルビッシュ。ときには相手と軋轢を生んでしまうケースも…。
すんなり意見を変えられる場合もあるが、人間誰しも自身の信念は簡単に曲げたくないもの。MLBシカゴ・カブス所属のダルビッシュ有投手と野球評論家の張本勲氏は、野球に対する観念の違いから火花をバチバチに散らし合っている。
■長く続いた軋轢
自身の投球同様、切れ味のあるツイートが注目されがちなダルビッシュ。昨今では選手の身体に対する考え方を巡り、張本氏の発言を大きく皮肉ったツイートが話題となった。
張本氏はレギュラー出演する番組『サンデーモーニング』(TBS系)のコーナー『週刊・御意見番』にて、大船渡高校・佐々木朗希投手が、高校野球岩手県大会決勝で登板を回避した件を批判。
他にも「怪我を怖がったんじゃスポーツやめたほうが良い」といったコメントを発している。
張本氏の発言を受け、ダルビッシュは自身のツイッターから「シェンロンが一つ願い事を叶えてくれるなら、このコーナーを消してください、と言う」と好戦的な様子を見せた。
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■雪解けの兆し
冷戦状態に突入していたダルビッシュと張本氏だが、ここに来て和解の可能性が見えてきたよう。26日放送のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(TBS系)にて、パーソナリティーの伊集院光と張本氏が高校球児の育成について議論を交わした。
番組内で張本氏は球児の「球数制限を認める」と発言した上で、「球数制限が選手に楽をさせるものであってはいけない」と補足している。発言内容に対し、ダルビッシュは「だいぶ歩み寄ってきてくれてる気がする」とツイート。
まだ完全に和解したわけではないが、お互いの意見が近づいてきていることを感じたのだろう。
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■「一度話してみれば…」
ネット上を大いに賑わせていた冷戦だっただけに、今回のダルビッシュのツイートに対して反響が相次いだ。ツイッターには…
「張本さんも自分の発言を指摘されて考え直したんじゃないかな」
「そこかしこに根性論が見られるけど、張本さんもそこまで悪い人じゃないと思う」
「ダルビッシュさんも張本さんも、野球が好きな気持ちは同じだもんね」
といった声が多数寄せられている。中には「直接2人で話したらあっさり和解できそう」といった内容のリプライもチラホラ。
現代はSNSを使えば簡単に発言できるが、顔を合わせて直に話すのとは異なるため摩擦も生まれやすい。ダルビッシュと張本氏が和解する未来は、徐々にだが近づいているのではないだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)