篠山紀信にとって写真は「時代を映す鏡」 第一線で走り続ける苦労も
篠山紀信の渾身の作品を、超巨大なサイズで展示!
写真家の篠山紀信が4日、東京ドームシティ「Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)」で5日より開かれる写真展「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN The Last Show」のオープニングセレモニーに登場。
展示の見どころや思いを語った。
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■美術館の作品は「死体置き場」?
2012年から7年間、全国32箇所を巡回して約99万人を動員して写真展も、今回が最終会場。
「写真展は面白くない。美術館にある作品は、写真の死体置き場だ! って言ってたんです」と話す篠山だが、「写真にパワーがあることを展示したら面白いのでは。でっかい空間に対して、でっかい写真。『写真力』対『空間力』だったら面白い」と思い、今回の展示を決めたという。
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■時代と並走し続ける
展示される写真の多くは有名人のものだが、「三島由紀夫の写真を見たときに『彼が亡くなって50年。50年前は何してたかな?』と写真がどんどん広がって、いろんなことを思い起こさせる。(山口)百恵さんの写真も、『この写真は雑誌で見たことがある』『あの頃は彼女がいたな』とか、いろんなことを思い出すわけですよ」と語る篠山。
写真家として50年以上活躍している篠山にとって、「写真は時代を映す鏡」だという。
「時代が生んだ面白いモノ・コトを、一番近くまで寄って行ってパチッと撮るのが一番いい写真。常に時代と並走していないとダメ」と第一線で走り続けるコツを明かすも、「言葉では言えるけど、実際は大変」と笑う。
「写真集のため、雑誌の表紙のため。全部自分が撮りたくて、作品として撮らせてくれって作品じゃないんです。そこが時代なんだよね。時代がこういうものを撮りたい・産みたい、それなら篠山が一番いい、って常に思われないといけない」と苦労を語る。
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■まずは来てほしい
そんな篠山が、一番熱く語ったのは「本やテレビじゃダメ」。
「(今日のイベントの)記事を見て、『展覧会を見た』って思っちゃダメ。会場に足を運んで、空間に浸って、写真とお話をすることが大事。体感しなくちゃ」と呼びかけた。
会場:Gallery AaMo(東京都文京区後楽1-3-61 東京ドームシティ クリスタルアベニュー沿い)
期間:2019年9月5日(木)〜2019年10月27日(日)10時〜18時
入場料:1,400円
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(取材・文/しらべぇ編集部・たつき あつこ)