348円だった箱ティッシュが… 増税後の買い物風景に「本末転倒」の声
増税直前の駆け込み需要は、前回の税率変動時にも見られた光景。しかし、思わずツッコミたくなる買い物もあるようだ。
70年代のオイルショック時には商店からトイレットペーパーが姿を消したように、日本では大きな出来事が起きた際に用心のための「買い占め」に走る購買客が多い。
2014年の消費税引き上げの際にも直前に駆け込み需要がにわかに高まったが、今回の増税の際にも全国で同様の動きが見られた模様。
■増税前の風物詩だが…
『テプラ』や『キングファイル』といった商品を扱う大手文房具メーカー『キングジム』公式ツイッターは、増税前の駆け込み需要に疑問を感じているようだ。
1日午後に投稿されたツイートには、「増税前に348円で飛ぶように売れていた薬局のティッシュ5箱」「今日は298円なのに山積みだった」という目撃談が綴られている。
増税前に348円で飛ぶように売れていた薬局のティッシュ5箱。きょうは298円なのに山積みだった。
— キングジム (@kingjim) October 1, 2019
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■「目先のお得感に騙されてる」とツッコミ
「増税前」というワードが頭にチラつくと、確かに10月1日以降の買い物は損のように感じられてしまうもの。購買者の心理を逆手にとった手腕に対し、ネット上では…
「お店側が商売上手なのか、客側が買い物下手なのかジャッジが難しいな」
「目先のお得感に騙されて、逆に高い買い物をしてしまうわけか。本末転倒なのでは…」
「ドーナツ100円の期間中にドカ買いして毎回食べきれてない友達がいるけど、全く同じ思考だと思う」
といった声が多数上がっている。
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■特に不安な世代は…
今回の増税では「軽減税率制度」も導入されたため、前回の税率変更時より複雑さが増している。しらべぇ編集部では全国20〜60代の男女1,664名を対象とし、増税に関する調査を行なった。
調査の結果、「消費増税と軽減税率制度の導入に不安を感じる」と回答した人は全体の59.0%と判明。性年代別の回答を見ると、男性より女性のほうが不安に感じていることが伺える。
賢く買い物をするには目先の金額だけでなく、常時の値段をリサーチしておくことも重要。また決して慌てず、「必要な分だけ買う」というスタンスが大前提だろう。
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(文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)
対象:全国10代~60代の男女1,664名 (有効回答数)