張本勲氏、金田正一氏を哀悼「世界一の投手」 涙を堪え「お別れに行く」
10月6日に亡くなられた金田正一さんに、張本勲氏が…
13日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、張本勲氏が先日亡くなった400勝投手・金田正一氏に哀悼の意を表した。
■300年経っても出てこない
番組では金田正一氏の足跡を紹介。14年連続20勝、通算400勝、投手出場時に36本塁打など、今後破られることが難しい記録が次々と紹介される。そして『サンデーモーニング』出演時の様子も取り上げられた。喪服で出演した張本氏は、
「昭和の巨星がまた一つ落ちましたね。300年経ってもこういうピッチャーはもう出てこないでしょ、力はある、素質はある、自己管理が凄い。まあこういう速い球投げるのは世界一でしょう」
と話す。続けて、
「止まって見えるんだから球が。川上さんがボールが止まって見えたとおっしゃったでしょ。私1回だけオールスターゲームで投げられて、止まって見える。
そこからキャッチャー間にわーっと。コースが甘いからバッターは『もらった』と思うんですよ。そこからカスリもしない」
と褒め称えた。
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■よく喧嘩をした
関口から「一番の思い出」を聞かれた張本氏は、
「この人と喧嘩をよくしたということですよ。もうしょっちゅう喧嘩しました。絶対向かっていく人いませんよ、この人に。いつも周りに、張本のやつだけが俺に向かってくると。それで非常にかわいがってもらいましたけどね」
と回想する。そして「これからお別れに行ってきます」と涙を堪えるように話した。
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■視聴者も寂しさを覚える
張本氏が見せた金田正一氏への想いに、普段は批判的な視聴者も寂しさを覚えたようだ。
サンデーモーニングで金田正一訃報の話題
張本「一番の思い出はよくケンカをしたこと。金田さんが周囲の人たちに「張本の奴だけは俺に向かってくる」と。でも可愛がって貰った。これからお墓に行ってきます」
いつもの暴論と違い寂しさを覚えた‥— amos mil (@spqs9ah9) October 13, 2019
金田さん話をする張本さん。
寂しそうでしたね。
喪服だったのは、金田さんの訃報を伝えるためだったのかな。— morimori (@tetsu_mori) October 13, 2019
金田正一さんの思い出話を語る張本さん。
やはり寂しそうだったな…
今日密葬なんですね。— しばにゃん(てるお) (@shibarinrin) October 13, 2019
https://twitter.com/rhmhfk18/status/1183171852224483328?s=20
張本金田さんの事が一番辛そうで泣くのをこらえてたような気がしたな。#サンデーモーニング
— シン・シン・ゾンビ (@zombie_1970) October 13, 2019
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■張本氏を「叱る」人物がまたも…
野球界のレジェンドとして長年活躍し、『サンデーモーニング』では現体制後暴走気味の張本勲氏を唯一「叱ることのできる存在」として知られていた金田正一氏。以前選手に「情けない」と喝を入れる張本氏に対し「相手投手を褒めてやりなさい」と怒ったこともある。
初代コメンテーター大沢啓二さんに続き、自分を叱る人物がまたしてもいなくなってしまい、寂しいものがあったのだろう。そしてそれは『サンデーモーニング』視聴者やプロ野球ファンも同様だ。
金田正一さんのご冥福を祈りたい。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)